小学唱歌集(小學唱歌集、しょうがくしょうかしゅう)は、1879年に伊沢修二の主唱で創設された文部省音楽取調掛によって、学校教育用に編纂された唱歌集である。1884年(明治17年)にかけて順次出版された初編、第二編、第三編の全三編から構成されている。日本初の五線譜による音楽教科書である。
曲目一覧
初編
- 1 かをれ
- 2 春山(はるやま)
- 3 あがれ
- 4 いはへ
- 5 千代に(ちよに)
- 6 わかの浦(わかのうら)
- 7 春は花見(はるははなみ)
- 8 鴬(うぐひす)
- 9 野邊に(のべに)
- 10 春風(はるかぜ)
- 11 桜紅葉(さくらもみぢ)
- 12 花さく春(はなさくはる)
- 13 見わたせば(みわたせば)
- 14 松の木蔭(まつのこかげ)
- 15 春のやよひ(はるのやよひ)
- 16 わが日の本(わがひのもと)
- 17 蝶々(てふてふ)
|
- 18 うつくしき
- 19 閨の板戸(ねやのいたど)
- 20 蛍(ほたる)
- 21 若紫(わかむらさき)
- 22 ねむれよ子(ねむれよこ)
- 23 君が代
- 24 思ひいづれば(おもひいづれば)
- 25 薫りにしらるる(かをりにしらるる)
- 26 隅田川
- 27 富士山(ふじのやま)
- 28 おぼろ
- 29 雨露(あめつゆ)
- 30 玉の宮居(たまのみやゐ)
- 31 大和撫子(やまとなでしこ)
- 32 五常の歌(ごじょうのうた)
- 33 五倫の歌(ごりんのうた)
|
第二編
- 34 鳥の聲(とりのこゑ)
- 35 霞か雲か(かすみかくもか)
- 36 年たつ今朝(としたつけさ)
- 37 かすめる空
- 38 燕(つばめ)
- 39 鏡なす
- 40 岩もる水(いはもるみづ)
- 41 岸の櫻(きしのさくら)
|
- 42 遊猟
- 43 み谷の奥
- 44 皇御國(すめらみくに)
- 45 榮行く御代(さかゆくみよ)
- 46 五日の風(いつかのかぜ)
- 47 天津日嗣(あまつひつぎ)
- 48 太平の曲
- 49 御寺の鐘の音(みてらのかねのね)
|
第三編
- 50 やよ御民(やよみたみ)
- 51 春の夜
- 52 なみ風
- 53 あふけば尊し
- 54 雲
- 55 寧楽の都(ならのみやこ)
- 56 才女
- 57 母のおもひ
- 58 めぐれる車
- 59 墳墓(ふんぼ)
- 60 秋の夕暮(あきのゆふぐれ)
- 61 古戦場(こせんぢやう)
- 62 秋艸(あきくさ)
- 63 富士筑波(ふじつくば)
- 64 園生の梅(そのふのうめ)
- 65 橘(たちばな)
- 66 四季の月(しきのつき)
- 67 白蓮白菊(はくれんはくきく)
- 68 学び(まなび)
- 69 小枝(さえだ)
- 70 船子(ふなこ)
|
- 71 鷹狩(たかがり)
- 72 小船(をぶね)
- 73 誠は人の道(まことはひとのみち)
- 74 千里の道(ちさとのみち)
- 75 春の野
- 76 瑞穂(みづほ)
- 77 楽しわれ(たのしわれ)
- 78 菊(きく)
- 79 忠臣(ちうしん)
- 80 千草の花(ちぐさのはな)
- 81 きのふ今日(きのふけふ)
- 82 頭の雪(かしらのゆき)
- 83 さけ花よ
- 84 高嶺(たかね)
- 85 四の時(よつのとき)
- 86 花月(くわげつ)
- 87 治る御代(をさまるみよ)
- 88 祝へ吾君を(いはへわがきみを)
- 89 花鳥(はなとり)
- 90 心は玉(こころはたま)
- 91 招魂祭(せうこんさい)
|
参考文献
- 文部省音楽取調掛編纂『小学唱歌集 初編』小学校師範学校中学校教科用書、明治14年11月24日付、高等師範学校付属音楽学校発行。同、『第二編』明治16年3月28日、『第三編』明治17年3月29日。
関連項目