山ゆり号山ゆり号(やまゆりごう)は、神奈川県川崎市麻生区(一部多摩区)の百合ヶ丘駅周辺(高石地区)で運行されているコミュニティバスである[1][2]。2011年(平成23年)9月1日より本格運行を開始[2]。川崎市内では初のコミュニティバスである[3]。 地域住民団体「山ゆり交通事業運営委員会」が主導して計画を進め、川崎市の協力を受け、川崎市多摩区に本社を置く運送業者の株式会社高橋商事が運行している[2][4]。 概要多摩丘陵の高台に開発された新興住宅地である百合ヶ丘地区には急坂が多く、住民の高齢化に伴いコミュニティバスの運行が求められるようになった。そして、百合ヶ丘駅南側の高台にある住宅地を結ぶ、地域住民主体のコミュニティバスとして「山ゆり号」の運行が実現した。 道路運送法第4条による乗合バスとしてで運行されており、住民専用ではなく誰でも乗車できる。 なお「山ゆり」は神奈川県の県花でもあり、百合ヶ丘地区の地名にもかけている。 沿革
運行事業者試験運行時から一貫して、株式会社高橋商事が運行している。 高橋商事は、1986年(昭和61年)11月1日に「高橋ロケーションサービス」としてロケーション撮影用の車両業務を開始[5]、1991年(平成3年)1月22日には「有限会社ティーエルエス」を設立して劇用車の受注も開始した[5]。これは高橋商事の本社付近に、日本テレビ生田スタジオがあったことから事業開始したものである。 その後、1995年(平成7年)11月9日付で株式会社高橋商事を設立、一般貨物運送事業の許可を受けて業務を開始した[5]。1999年(平成11年)11月30日には貸切バス事業を開始[5]、2004年(平成16年)5月14日には多摩川対岸の東京都稲城市に多摩営業所を開設した[5]。そして「山ゆり号」の試験運行開始に伴い、2011年(平成23年)6月20日付で乗合バス事業に参入した[5]。 2011年9月1日の「山ゆり号」本格運行開始に続き、同年11月10日からは多摩区長尾台地区のコミュニティバス「あじさい号」の運行実験を開始[7]、2014年(平成26年)12月13日より本格運行へ移行し、引き続き運行を担当している[8]。 →「あじさい号」も参照
運賃
路線水曜日および、土休日は運休となる[1][2]。かつては平日は毎日運行していたが、コロナ禍による利用者減少で火曜日と水曜日が運休となり、2024年6月時点でも水曜日は運休が続いている[1]。 基本的には百合ヶ丘駅を起終点とする1本の循環路線だが、時間帯により経路が異なり、区間便も存在するため、以下のとおり複数の系統に分かれる[2][4]。
車両
車両設備
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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