扶余市(ふよ-し)は中華人民共和国吉林省松原市に位置する県級市。
歴史
扶余市は古代存在した扶余の故地であり、松花江の東岸に位置し古くから松花江水系の要衝であった。金代および元代には肇州に属した。明代には三岔河衛に属したが後にモンゴル人に占領された。
清初にベドゥネ・ギャムン(bedune giyamun、伯都訥站)が設置され、康熙年間にはその南に新城が築かれ新城と称され、清末の光緒年間には新城府が設置されその管轄とされた。中華民国が成立すると1913年(民国2年)に新城県が設置され、翌年扶余県と改称された。1987年に県級市に昇格し扶余市となり、1992年6月には地級市の松原市が新設されるに伴い扶余区と改編された。1995年に再び扶余県に改編され、2013年1月24日に再び県級市の扶余市に昇格された。
行政区画
5街道、12鎮、4郷、1民族郷を管轄:
- 街道弁事処:和興街道、育才街道、聯盟街道、士英街道、鉄西街道
- 鎮:三岔河鎮、長春嶺鎮、五家站鎮、陶頼昭鎮、蔡家溝鎮、弓棚子鎮、三井子鎮、増盛鎮、新万発鎮、大林子鎮、新源鎮、得勝鎮
- 郷:永平郷、新站郷、更新郷、肖家郷
- 民族郷:三駿満族モンゴル族シベ族郷
交通
鉄道
道路
中国地名の変遷
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建置
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1913年
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使用状況
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扶余市 |
中華民国 | 扶余県 |
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満洲国 | 扶余県 |
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国共内戦期間 | 扶余県 |
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現代 | 扶余県 扶余市(1987年) 扶余区(1992年) 扶余県(1995年) 扶余市(2013年) |