直角三角形 ABC の斜辺は線分 AB で、その長さは c である。
斜辺 (しゃへん、hypotenuse)とは、直角三角形 において、直角 に対する辺 のことである。直角三角形の斜辺は三辺の中で最も長く、その長さはピタゴラスの定理 により求めることができる。
英語のhypotenuse という言葉は、ギリシア語で「下」という意味のhypo- と「延ばす」という意味のteinein [ 1] 、または「横」という意味のtenuse [ 2] を組み合わせたὑποτείνουσα (hypoteinousa )という言葉に由来すると言われている。
和算 においては直角三角形のことを勾股弦、斜辺のことを弦(げん)という[ 3] (略字の玄が用いられることもある[ 4] )。
長さ
直角を挟む二辺の長さが3mと4mであるとき、斜辺の長さは5mとなる。
図の直角三角形 ABC において、斜辺の長さ c は直角を挟む二辺の長さ a, b から定まり、平方根 を用いると
c
=
a
2
+
b
2
{\displaystyle c={\sqrt {a^{2}+b^{2}}}}
と書ける。
出典
^ Schwartzman, Steven The Words of Mathematics, An Etymological Dictionary of Mathematical Terms used in English , Published by the Mathematical Association of America.
^ Anderson, Raymond (1947). Romping Through Mathematics . Faber. pp. 52
^ 精選版 日本国語大辞典『勾股弦・鉤股弦 』 - コトバンク
^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『規矩術 』 - コトバンク
関連項目