日本寺大仏(にほんじだいぶつ)は、千葉県安房郡鋸南町の日本寺にある大仏。正式には「薬師瑠璃光如来坐像(大仏)」といい、高さ31.05メートル、丈21.3メートルの日本最大の磨崖仏である[1]。同寺の羅漢石像群とともに県指定名勝「鋸山と羅漢石像群」に指定されている[2]。
日本寺は、正式には「乾坤山 日本寺(けんこんざん にほんじ)」といい、725年(神亀2年)に聖武天皇の勅願により行基によって開かれた古刹である[3]。
建立の経緯
元々の大仏は、1783年(天明3年)に大野甚五郎英令が門弟27名とともに岩を彫刻して建立したものだった。建立当時の高さは9丈2尺(約37.7m)。
だが、岩を彫刻した大仏であったこともあって長年の雨風により侵食、江戸時代末期には著しい破損が発生して崩壊状態になっていた。そのため1966年(昭和41年)から仏師・八柳恭次を中心に修復が行なわれ、1969年(昭和44年)に完成した。この時、以前の崩壊箇所等がある関係から、像高は原型より約7m低い31.0mとなった。
ギャラリー
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顔周辺のクローズアップ(2013年7月)
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大仏周辺(2014年2月)
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大仏と梅(2012年3月)
所在地・アクセス
脚注
外部リンク
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