日本IBM大和事業所
日本IBM大和事業所(にほんアイビーエムやまとじぎょうしょ)は神奈川県大和市(大和市下鶴間1623-14[1])にかつて存在した、日本アイ・ビー・エム(米国IBMの日本法人)の事業所。 2012年7月に「IBM東京ラボラトリー」が日本IBM豊洲事業所内に開設され、本事業所は閉鎖された[2]。現在は建物を土地所有者の三機工業が研究所として利用している。 概要神奈川県大和市下鶴間1623番14に所在、建物の設計は日建設計による。 1985年に設立され、最盛期は日本アイ・ビー・エムの研究・開発部門の多くが集中した。また、当初は東京都千代田区三番町にあった東京基礎研究所 (Tokyo Research Laboratory) も、当事業所へ統合されていた。 なお、ThinkPadやThinkCentreなどの製品はIBMからLenovoへ事業譲渡後も当事業所内「レノボ大和事業所」で研究開発が継続されたが、2010年末にこの研究開発の拠点は横浜市・みなとみらい地区へ移転している(後節参照)。 事業所の閉鎖へ日本アイ・ビー・エムは2011年4月26日、事業所の再編に伴い大和事業所を2013年に閉鎖して豊洲事業所へ機能を移転させると発表したが[3]、当事業所は冒頭の通り少し前倒しとなり、2012年7月に閉鎖された。 IBM大和開発研究所沿革IBM大和開発研究所 (Yamato Development Laboratory) 沿革[4]
主な製品と技術世界向け
など 日本およびアジア太平洋向け
など 歴代の研究開発研究所長研究開発研究所長(または開発・製造担当)
所内にシステム開発研究所、ソフトウェア研究所、マイクロエレクトロニクス事業所などがあり、その所長などもウェブ上では散見される。 製品・技術開発のトピックLenovo Japan 大和事業所IBMのノート形パーソナルコンピュータであるThinkPadシリーズの開発を当初より手がけ、「日本IBM大和事業所」は世界的に有名となった。2005年にIBMのパーソナルコンピュータ事業はレノボへ譲渡され、ThinkPad・ThinkCentreなどの主要PC製品の開発グループもレノボへと移籍したが、これらの製品はその後も日本IBM大和事業所内に併設されていた「レノボ大和事業所」で暫く研究・開発を継続していた。2010年12月にこの研究開発の拠点は横浜市・みなとみらい地区のみなとみらいセンタービル内へ移転したものの[5]、「横浜事業所大和研究所」として大和の名称を残している[6]。 その他ThinkPadシリーズの開発で得たノウハウをデジタル家電や自動車などの組み込み系コンピュータの開発、設計、また他社への開発支援などへの展開に利用していくという発表が2005年にあった[7]。 IBM東京基礎研究所IBM東京基礎研究所 (Tokyo Research Laboratory、略称 TRL) は、1983年にアジアで初めてのIBM基礎研究所として東京に設立され、1993年にこちらへ移っている。米国のニューヨーク州ヨークタウン・ハイツ(トーマス・J・ワトソン研究所)、スイスのチューリッヒなどにあるIBM基礎研究所と連絡もしながら、基礎研究をしている。2008年の要員は200名。 アクセス脚注
関連項目外部リンク
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