本八幡駅(もとやわたえき)は、千葉県市川市八幡二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
概要
当駅は市川市の行政・商業の中心に位置する。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の総武本線(緩行線)を走行する中央・総武緩行線(総武線各駅停車)と東京都交通局の都営地下鉄新宿線の2社2路線が乗り入れており、接続駅となっている。都営新宿線を合わせた利用者数は総武快速線が停車する隣駅の市川駅より多い。都営新宿線は当駅が終着駅となっており、東京都交通局の運営する鉄道路線では唯一都外に存在する駅である。
当駅北側には京成本線京成八幡駅が位置している[注 1]。
乗り入れ路線
当駅に乗り入れている路線は線路名称上の総武本線と、東京都交通局の都営地下鉄新宿線が乗り入れ、接続駅となっている。都営地下鉄新宿線は当駅が始発駅・終着駅となっている。
総武本線の運転系統としては緩行線を走る中央・総武緩行線(総武線各駅停車)のみが停車する。
歴史
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旧JR北口(2008年2月)
-
旧JR南口(2008年2月)
駅構造
JR東日本
JRの駅と都営地下鉄の駅とは、駅ビル(シャポー本八幡)の中にある連絡通路で結ばれている。
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。自動改札機・指定席券売機が設置されている。
船橋営業統括センター管内の直営駅であり、副所長兼駅長が配置されている。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2019年12月)
-
Shapo改札(2019年11月)
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コンコース(2019年11月)
-
ホーム(2019年12月)
東京都交通局(都営地下鉄)
島式ホーム1面2線を有する地下駅である[13]。
用地取得の遅れや交通量の多い国道14号が駅中程に横断していたことから、工期短縮を図ったものの完成が間に合わず、開業当初は新宿方の55 mに仮設ホームを設けて営業していた[8]。1991年9月1日にコンコースを拡幅し、本設駅として営業を開始した。
都営地下鉄最東端、かつ東京都外に所在する唯一の駅である。東京都シルバーパスが都外の鉄道駅では唯一使用可能。また、都営まるごときっぷ(1日乗車券)など都営交通限定の企画乗車券類を都外で唯一発売している駅でもあり、都営地下鉄を使えるものであれば当駅も乗降が可能である。
馬喰駅務管区本八幡駅務区として、船堀駅 - 篠崎駅間を管理している。2018年度には、ホームドアが設置・使用開始された。
のりば
(出典:都営地下鉄:駅構内図)
江戸川区内の新宿線各駅と同様に駅シンボルが設置されているが、当駅では市川市の木のクロマツである[15]。
かつては、当駅から東京10号線延伸新線(元々は千葉県営鉄道北千葉線)が延伸して新鎌ヶ谷駅方面まで乗り入れる計画が存在していたが、2013年(平成25年)9月に計画が廃止された[新聞 4]。現在は、京成バス市川営業所の高塚線によって、当駅から北総鉄道北総線の大町駅や東松戸駅を結んでいる。
地上と改札階を結ぶエレベーターは国道14号を挟んで南北にそれぞれ設置されており、南側のA4b出入口は2010年2月11日に[報道 7]、北側のA4a出入口は2013年7月19日に供用を開始した[報道 8]。
-
A5番出入口(2019年8月)
-
JR本八幡駅方面改札(2008年2月)
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京成八幡駅方面改札(2018年3月)
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ホーム(2019年8月)
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シンボル
利用状況
- JR東日本 - 2023年度の1日平均乗車人員は53,952人である[JR 1]。
- JR東日本全体では代々木駅に次いで第77位。最新データでは西隣の快速停車駅の市川駅より200人程少ない。近年は僅差で市川駅の方が多い年が続いているが、下記の都営地下鉄の利用者数を合わせた場合は当駅の方が多い。
- 都営地下鉄 - 2023年度の1日平均乗降人員は69,549人(乗車人員:35,124人、降車人員:34,425人)である[都交 1]。
年度別1日平均乗降人員
各年度の1日平均乗降人員の推移は下表の通り(JRを除く)。
年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1][乗降データ 2]
年度
|
都営地下鉄
|
1日平均 乗降人員
|
増加率
|
2003年(平成15年)
|
61,756
|
−0.3%
|
2004年(平成16年)
|
61,549
|
−0.3%
|
2005年(平成17年)
|
61,803
|
0.4%
|
2006年(平成18年)
|
62,938
|
1.8%
|
2007年(平成19年)
|
66,262
|
5.3%
|
2008年(平成20年)
|
67,394
|
1.7%
|
2009年(平成21年)
|
68,220
|
1.2%
|
2010年(平成22年)
|
68,498
|
0.4%
|
2011年(平成23年)
|
66,877
|
−2.4%
|
2012年(平成24年)
|
68,016
|
1.7%
|
2013年(平成25年)
|
69,258
|
1.8%
|
2014年(平成26年)
|
69,928
|
1.0%
|
2015年(平成27年)
|
72,050
|
3.0%
|
2016年(平成28年)
|
74,605
|
3.5%
|
2017年(平成29年)
|
77,907
|
4.4%
|
2018年(平成30年)
|
80,470
|
3.3%
|
2019年(令和元年)
|
81,242
|
1.0%
|
2020年(令和02年)
|
[都交 2]60,603
|
−25.4%
|
2021年(令和03年)
|
[都交 3]63,077
|
4.1%
|
2022年(令和04年)
|
[都交 4]66,008
|
4.6%
|
2023年(令和05年)
|
[都交 1]69,549
|
5.4%
|
年度別1日平均乗車人員(1930年代)
年度全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して1日平均乗車人員を求めている。
年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)
年度別1日平均乗車人員
年度 |
国鉄 / JR東日本 |
都営地下鉄 |
出典
|
1953年(昭和28年)
|
15,670
|
未 開 業
|
[千葉県統計 3]
|
1954年(昭和29年)
|
17,235
|
[千葉県統計 4]
|
1955年(昭和30年)
|
17,759
|
[千葉県統計 5]
|
1956年(昭和31年)
|
19,033
|
[千葉県統計 6]
|
1957年(昭和32年)
|
20,648
|
[千葉県統計 7]
|
1958年(昭和33年)
|
21,867
|
[千葉県統計 8]
|
1959年(昭和34年)
|
23,745
|
[千葉県統計 9]
|
1960年(昭和35年)
|
25,702
|
[千葉県統計 10]
|
1961年(昭和36年)
|
27,149
|
[千葉県統計 11]
|
1962年(昭和37年)
|
30,903
|
[千葉県統計 12]
|
1963年(昭和38年)
|
34,198
|
[千葉県統計 13]
|
1964年(昭和39年)
|
38,307
|
[千葉県統計 14]
|
1965年(昭和40年)
|
40,635
|
[千葉県統計 15]
|
1966年(昭和41年)
|
44,087
|
[千葉県統計 16]
|
1967年(昭和42年)
|
45,958
|
[千葉県統計 17]
|
1968年(昭和43年)
|
48,319
|
[千葉県統計 18]
|
1969年(昭和44年)
|
44,657
|
[千葉県統計 19]
|
1970年(昭和45年)
|
46,321
|
[千葉県統計 20]
|
1971年(昭和46年)
|
47,927
|
[千葉県統計 21]
|
1972年(昭和47年)
|
49,911
|
[千葉県統計 22]
|
1973年(昭和48年)
|
50,836
|
[千葉県統計 23]
|
1974年(昭和49年)
|
51,983
|
[千葉県統計 24]
|
1975年(昭和50年)
|
51,414
|
[千葉県統計 25]
|
1976年(昭和51年)
|
53,352
|
[千葉県統計 26]
|
1977年(昭和52年)
|
52,388
|
[千葉県統計 27]
|
1978年(昭和53年)
|
51,762
|
[千葉県統計 28]
|
1979年(昭和54年)
|
50,577
|
[千葉県統計 29]
|
1980年(昭和55年)
|
50,220
|
[千葉県統計 30]
|
1981年(昭和56年)
|
49,698
|
[千葉県統計 31]
|
1982年(昭和57年)
|
49,559
|
[千葉県統計 32]
|
1983年(昭和58年)
|
48,902
|
[千葉県統計 33]
|
1984年(昭和59年)
|
49,800
|
[千葉県統計 34]
|
1985年(昭和60年)
|
49,815
|
[千葉県統計 35]
|
1986年(昭和61年)
|
50,842
|
[千葉県統計 36]
|
1987年(昭和62年)
|
51,669
|
[千葉県統計 37]
|
1988年(昭和63年)
|
55,030
|
[備考 2]11,656
|
[千葉県統計 38]
|
1989年(平成元年)
|
57,854
|
16,245
|
[千葉県統計 39]
|
1990年(平成02年)
|
59,782
|
19,880
|
[千葉県統計 40]
|
1991年(平成03年)
|
61,325
|
22,670
|
[千葉県統計 41]
|
1992年(平成04年)
|
62,653
|
25,236
|
[千葉県統計 42]
|
1993年(平成05年)
|
62,235
|
27,895
|
[千葉県統計 43]
|
1994年(平成06年)
|
61,463
|
29,588
|
[千葉県統計 44]
|
1995年(平成07年)
|
60,777
|
29,419
|
[千葉県統計 45]
|
1996年(平成08年)
|
60,077
|
29,176
|
[千葉県統計 46]
|
1997年(平成09年)
|
58,589
|
29,189
|
[千葉県統計 47]
|
1998年(平成10年)
|
57,689
|
29,719
|
[千葉県統計 48]
|
1999年(平成11年)
|
[JR 2]56,954
|
29,533
|
[千葉県統計 49]
|
2000年(平成12年)
|
[JR 3]56,875
|
29,917
|
[千葉県統計 50]
|
年度別1日平均乗車人員(2001年以降)
近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通りである。
年度別1日平均乗車人員[乗降データ 3][乗降データ 2]
年度 |
JR東日本 |
都営地下鉄 |
出典
|
2001年(平成13年)
|
[JR 4]56,745
|
30,847
|
[千葉県統計 51]
|
2002年(平成14年)
|
[JR 5]56,871
|
31,533
|
[千葉県統計 52]
|
2003年(平成15年)
|
[JR 6]56,938
|
31,438
|
[千葉県統計 53]
|
2004年(平成16年)
|
[JR 7]57,016
|
31,325
|
[千葉県統計 54]
|
2005年(平成17年)
|
[JR 8]57,366
|
31,465
|
[千葉県統計 55]
|
2006年(平成18年)
|
[JR 9]58,105
|
31,964
|
[千葉県統計 56]
|
2007年(平成19年)
|
[JR 10]58,509
|
33,383
|
[千葉県統計 57]
|
2008年(平成20年)
|
[JR 11]58,190
|
33,948
|
[千葉県統計 58]
|
2009年(平成21年)
|
[JR 12]58,066
|
34,326
|
[千葉県統計 59]
|
2010年(平成22年)
|
[JR 13]57,429
|
34,413
|
[千葉県統計 60]
|
2011年(平成23年)
|
[JR 14]56,644
|
33,583
|
[千葉県統計 61]
|
2012年(平成24年)
|
[JR 15]57,348
|
34,194
|
[千葉県統計 62]
|
2013年(平成25年)
|
[JR 16]58,274
|
34,820
|
[千葉県統計 63]
|
2014年(平成26年)
|
[JR 17]57,988
|
35,171
|
[千葉県統計 64]
|
2015年(平成27年)
|
[JR 18]58,835
|
36,225
|
[千葉県統計 65]
|
2016年(平成28年)
|
[JR 19]59,143
|
37,515
|
[千葉県統計 66]
|
2017年(平成29年)
|
[JR 20]59,869
|
39,206
|
[千葉県統計 67]
|
2018年(平成30年)
|
[JR 21]60,125
|
40,500
|
[千葉県統計 68]
|
2019年(令和元年)
|
[JR 22]60,161
|
40,888
|
[千葉県統計 69]
|
2020年(令和02年)
|
[JR 23]46,225
|
[都交 2]30,485
|
[千葉県統計 70]
|
2021年(令和03年)
|
[JR 24]48,461
|
[都交 3]31,770
|
[千葉県統計 71]
|
2022年(令和04年)
|
[JR 25]51,805
|
[都交 4]33,292
|
[千葉県統計 72]
|
2023年(令和05年)
|
[JR 1]53,952
|
[都交 1]35,124
|
|
- 備考
- ^ 開業日(9月1日)から翌年3月31日までの計213日間を集計したデータ。
- ^ 開業日(3月19日)から同年3月31日までの計13日間を集計したデータ[16]。
駅周辺
市川市の市川市役所の行政施設や商業施設が数多く集まる。また、京成電鉄本社も当駅周辺にある。
駅北口(京成本線沿い)の菅野・八幡地区は、戦前から豪商の別荘地として栄え、お屋敷街を形成する高級住宅街となっている。
それでも終戦直後には、駅周辺は闇市が立ち並ぶ状況となっていた[17]。
その後は国府台から八幡にかけては、東京医科歯科大学など3つの大学があり、市川学園や昭和学院、国府台女子学院を始めとする私立高校が7校、私立中学校が5校、私立小学校が3校と大規模な文教都市・学園都市となっている[注 2]。また、町名の由来となった下総国総鎮守「葛飾八幡宮」がある[18]。
北口に八幡一番街のような商店街やパティオ本八幡、八幡ハタビル、ガレリア・サーラ、ターミナルシティ本八幡などの超高層マンションを含む複合施設、南口にはMEGAドン・キホーテ、西友[19]、イオンタウン、ニッケコルトンプラザなどの商業施設が林立しているため、昼夜問わず多くの人で賑わう繁華街となっている。サイゼリヤ発祥の地でもある。
本八幡駅北口地区の市街地再開発事業[20]、本八幡A地区第一種市街地再開発事業[21]、本八幡B地区優良建築物等整備事業[22]のような大規模な都市再開発が相次いでいる。
駅周辺施設
駅舎内の施設(駅ナカ・駅ビル)
駅ナカ商業施設としてシャポー本八幡があり、専用の改札口が併設されている。2016年7月12日には1回目のリニューアル、同年12月8日には2回目のリニューアルが行われた[報道 1]。
1階レストランモール、1階Fショッピングモール、2階ショッピングモールの計約66店舗の専門店を有する[23]。
駅
- 京成八幡駅 - 都営地下鉄とは乗換駅として地下通路を通して連絡しているが、JR東日本との連絡運輸は取り扱っていない。
行政
商業施設
学校・博物館
企業
郵便局・金融機関
その他
バス路線
最寄りのバス停留所は本八幡駅バス停であり、北口・南口にそれぞれ設置されている。以下の路線バスが京成バス、京成トランジットバスによって運行されている。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 総武線(各駅停車)
- 市川駅 (JB 27) - 本八幡駅 (JB 28) - 下総中山駅 (JB 29)
- 東京都交通局(都営地下鉄)
- 都営新宿線
- ■急行
- 船堀駅 (S 17) - 本八幡駅 (S 21)
- ■各駅停車
- 篠崎駅 (S 20) - 本八幡駅 (S 21)
脚注
注釈
- ^ 都営地下鉄との連絡定期券は発売しているが、JR線との連絡定期券は発売していない。
- ^ 詳細は「市川市」を参照。
- ^ 本八幡駅から約100 m程南の場所(ドン・キホーテの前)に設置されている。
出典
報道発表資料
新聞記事
- ^ 「総武線本八幡駅にみどりの窓口」『交通新聞』交通協力会、1979年4月12日、1面。
- ^ a b 「一番乗り狙ったマニアも 都営地下鉄新宿線本八幡延伸 午前中の乗車率60%」『毎日新聞』毎日新聞社、1989年3月20日。
- ^ 「エスカレーター普及へ JR千葉支社、5駅に新設」『交通新聞』交通新聞社、1998年9月30日、1面。
- ^ 「新鎌ケ谷への延伸計画廃止 検討委員会が解散 都営新宿線」『千葉日報』2013年9月4日。オリジナルの2019年3月5日時点におけるアーカイブ。2020年7月20日閲覧。
利用状況に関する出典
- JR東日本の1999年度以降の乗車人員
- 東京都交通局 各駅乗降人員
- JR・地下鉄の統計データ
- 千葉県統計年鑑
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、 本八幡駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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(三鷹 - 新宿間・代々木 - 御茶ノ水間 : 中央本線、新宿 - 代々木間 : 山手線、御茶ノ水 - 千葉間 : 総武本線) | |
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