死蝋(しろう、屍蝋・屍蠟とも)は、永久死体の一形態。死体が何らかの理由で腐敗菌が繁殖しない条件下にあって、外気と長期間遮断された果てに腐敗を免れ、その内部の脂肪が変性して死体全体が蝋状もしくはチーズ状になったものである。鹸化したものもみられる[1]。ミイラとは異なり、乾燥した環境ではなく湿潤かつ低温の環境において生成される。
魔術に用いられた道具のひとつに、栄光の手(ハンド・オブ・グローリー)と呼ばれるものがある。これは死刑になった罪人の腕を切断して死蝋化させたもので、儀式における蝋燭の代用品や、さまざまな加護をもたらす護符として使用された。また、泥棒が盗みに入る家の門前でこれに点火し、燃えれば盗みは成功するが、燃えなければ失敗するので退散したほうが良い、とされていた。
実例
脚注
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