神田カレーグランプリ(かんだカレーグランプリ)は、東京都神田エリアで開催されるのカレーの祭典である。
概要
東京都千代田区の神田神保町周辺は国内最大規模の「本の街」、「スポーツグッズの街」、「楽器の街」として有名だが、カレー提供店が400店以上ある国内最大規模のカレー集積地でもあり、「カレーの街」としても広くアピールすべく2011年に開始した、日本最大級のカレーの祭典である。
「神田カレー街活性化委員会」が主催し、「明大町づくり道場」などの協力の下に運営が行われる。毎年11月に御茶ノ水小川広場で開催される「グランプリ決定戦」には数万人が来場し、コロナ禍前の直近の来場者は決定戦2日間で4万7000人に上った。
イベント構成
イベントは「スタンプラリー」と「グランプリ決定戦」の2部構成となっている。
「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー」の参加者は100日間かけて公式ガイドブックの地図を元に店舗を訪れ、カレーを食すと共にスタンプを集め(スマホによる「デジタルスタンプ」などがある)、多数あるスタンプラリーのコースから、制覇したコースの数に応じてマイスターの称号が得られる。マイスターは年に数度開催される「マイスター会議」への参加権利や、店舗からの特典が得られるようになる。スタンプラリー開始以来、2023年現在でカレーマイスター(20店舗以上制覇)獲得者は5,000名を超える。
「予選ファン投票」では、参加者が専用Webサイトやハガキでお気に入りの店に投票することで、11月初旬に御茶ノ水小川広場で開催される「グランプリ決定戦」に出場する店舗が決定する。グランプリ決定戦は専用会場で2日間に亘り開催され、来場者がカレーを食べ比べ投票しNo.1が決定される。
歴代グランプリ店
神田のカレーの歴史
“カレー激戦区”としての神田の歴史は、1924年に御茶ノ水駅近くに洋食屋として創業した共栄堂や、同年、神田須田町に初めて店舗を開設した須田町食堂(現聚楽)がメニューにカレーを掲げ、共栄堂が神田神保町に移転しカレー専門店となった70~80年代にかけて、ボンディ、まんてん、ガヴィアル、マンダラ、エチオピアなどの名店が続々とオープンし、現在に至っている。
「神田カレー街活性化委員会」は、2010年秋の「神田スポーツ祭り」で企画した「農村B級グルメVS神田カレー」というイベントから発展したものである。
地域・産学連携
同じ御茶ノ水エリア内にあって、それぞれ国内最大規模の専門店街を形成している、神田スポーツ街連合協議会、神田古書店連盟、ちよだ音楽連合会が運営に協力している。また、明治大学が産学連携として後援及び運営に関与している他、共立女子大学・共立女子短期大学、専修大学なども運営に参加している。
神田カレーマイスター
累計5,000名以上のマイスターが誕生しており、マイスター同士の様々な交流が生まれ、マイスター会議というイベントなどが開催されている。
樋口高顕(千代田区長)、濱正悟(俳優)などが全店制覇を達成している。
「神田カレーグランプリ」の名が冠せられた主な商品
関連書籍
- 「“「神田カレーグランプリ」10周年記念” おうちでカンタン! 神田の名店シェフが教えるカレー&スパイス・レシピ」(2022,開発社)
エピソード
- 2019年大会にアパグループが参戦し、「アパ社長カレー」飯田橋駅南店が3位入賞を果たした[2]。
- 2019年大会で、夢眠ねむがカリガリに弟子入りし、自ら運営する「夢眠書店」で提供するために「アップルシナモンカレー」を創り上げ、「カリガリ×夢眠ねむ スペシャルあいがけカレー」などを提供し、グランプリを受賞した[3]。
- 2024年8月3日に放送された「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系列)の特集、「東京 カレーのうまい街」ランキングで1位に選出され、「カレーの聖地」として神田及び、神田カレーグランプリなどが紹介された。
出典
外部リンク