秋田県道308号河辺阿仁線(あきたけんどう308ごう かわべあにせん)は、秋田県秋田市から北秋田市に至る一般県道である[1]。
国道13号から、岩見川沿いに北西方向へ伸び、秋田市河辺三内で秋田県道28号秋田岩見船岡線に合流する。三内以北は冬期間通行止めで、とくに岩見ダムから先は舗装されていない区間が続き、北秋田市の比立内川まで未整備区間が続く。比立内川に沿って北東方向へ進むと、国道105号に合流し右折、道の駅あにを過ぎると、国道105号から分岐左折、森吉山南側の秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線の比立内駅 - 奥阿仁駅 - 阿仁マタギ駅間を並行し、打当川の岩井ノ又沢手前で路線が終わる。
市境界の秋田市河辺三内から北秋田市阿仁比立内までの42 kmの区間は河北林道として供用されていた[2]。この内の33 km(キロメートル)が2009年以降通行止めとなっており、崩落が断続的に発生し復旧の目途が立たない[3]。
終点から先は国道341号(仙北市)まで市道が続き、途中には駐車場と安の滝(中ノ又渓谷)・幸兵衛滝(立又渓谷)・桃洞滝(桃洞渓谷)など森吉山県立自然公園内のトレッキングコースや登山道が整備されている。登山道は森吉山の北側を通る秋田県道309号比内森吉線(小又峡・太平湖)側へ通じている[9]。森吉山や県立自然公園周辺は月の輪熊の生息地である。