股関節脱臼

この項目では、主として外傷に伴う股関節脱臼について説明しています。先天性股関節脱臼については「発育性股関節形成不全」をご覧ください。

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股関節脱臼
X-ray showing a joint dislocation of the left hip.
概要
種類	Anterior, posterior[1]
診療科	Orthopedics
症状	Hip pain, trouble moving the hip[1]
原因	Trauma[1]
診断法	Confirmed by X-rays[2]
鑑別	Hip fracture, hip dysplasia[3]
合併症	Avascular necrosis of the hip, arthritis[1]
予防	Seat-belts[1]
治療	Reduction of the hip carried out under procedural sedation[1]
予後	Variable[4]
頻度	Uncommon[5]
分類および外部参照情報
[ウィキデータで編集]

股関節脱臼（こかんせつだっきゅう、Hip_dislocation）は、大腿骨と骨盤の間の関節が分裂した状態のことである^[1]。

具体的には、ボール形状の先端である大腿骨頭が骨盤のカップ形状の寛骨臼から転位した状態である^[1]。一般的な症状には、腰の痛みや動かすことができない状態などがあげられる^[1]。合併症には、股関節の阻血性骨壊死、坐骨神経の損傷、関節炎などがあげられる^[1]。

脱臼は通常、交通事故や高所からの落下などの重度の外傷が原因である^[1]。多くの場合、他にも関連する怪我をしていることがある^[2][6]。診断は一般的に単純X線で確認される^[2]。股関節脱臼は、人工股関節置換術後または発達異常で知られる股関節形成不全からも発生する可能性がある^[7]。

交通事故による股関節脱臼を防ぐためには、シートベルトの着用をすることである^[1]。一般的に医療的外傷救命処置（ATLS）に続いて緊急治療が行われる^[2]。これらの応急処置に続き、鎮静下で股関節の整復処置が行われるのが一般的である^[1]。合併症を除外するために、整復後にCTスキャンを行うことが勧められる^[8]。関節を整復できない場合は、手術が必要である^[2]。多くの場合、治癒がみられるまでに数ヶ月かかる^[1][9]。

股関節脱臼はまれである^[5]。女性よりも男性の方が頻繁にみられる^[3]。外傷性転位は、一般的に16〜40歳に最も発生する^[4]。股関節脱臼は1800年代初頭に医療報道機関により説明された^[2]。

1. ^ ^{a b c d e f g h i j k l m n} “Hip Dislocation”. AAOS (June 2014). 7 June 2018閲覧。
2. ^ ^{a b c d e f} Beebe, MJ; Bauer, JM; Mir, HR (July 2016). “Treatment of Hip Dislocations and Associated Injuries: Current State of Care.”. The Orthopedic Clinics of North America 47 (3): 527–49. doi:10.1016/j.ocl.2016.02.002. PMID 27241377. 
3. ^ ^{a b} Blankenbaker, Donna G.; Davis, Kirkland W. (2016) (英語). Diagnostic Imaging: Musculoskeletal Trauma E-Book. Elsevier Health Sciences. p. 495. ISBN 9780323442954. https://books.google.ca/books?id=o0DUDAAAQBAJ&pg=PA495 
4. ^ ^{a b} 1967-, Egol, Kenneth A. (2015). Handbook of fractures. Koval, Kenneth J., Zuckerman, Joseph D. (Joseph David), 1952-, Ovid Technologies, Inc. (5th ed.). Philadelphia: Wolters Kluwer Health. p. Chapter 27. ISBN 9781451193626. OCLC 960851324 
5. ^ ^{a b} “Hip Dislocation” (英語). www.orthobullets.com. 7 June 2018閲覧。
6. ^ Clegg, TE; Roberts, CS; Greene, JW; Prather, BA (April 2010). “Hip dislocations--epidemiology, treatment, and outcomes.”. Injury 41 (4): 329–34. doi:10.1016/j.injury.2009.08.007. PMID 19796765. 
7. ^ Callaghan, John J.; Rosenberg, Aaron G.; Rubash, Harry E. (2007) (英語). The Adult Hip. Lippincott Williams & Wilkins. p. 1032. ISBN 9780781750929. https://books.google.ca/books?id=-fwULYB1gJIC&pg=PA1032 
8. ^ “Hip Dislocations” (英語). Merck Manuals Professional Edition (August 2017). 7 June 2018閲覧。
9. ^ Clarke, Sonya; Santy-Tomlinson, Julie (2014) (英語). Orthopaedic and Trauma Nursing: An Evidence-based Approach to Musculoskeletal Care. John Wiley & Sons. p. 292. ISBN 9781118438848. https://books.google.ca/books?id=tJwDBAAAQBAJ&pg=PA292 

• 『股関節脱臼』 - コトバンク