自動小銃とは、反動あるいは発射体の推進ガスの一部を利用して、薬莢の排出、次弾の装填、撃発準備までを行う小銃である。
Automatic rifle, rifle that utilizes either its recoil or a portion of the gas propelling the projectile to eject the spent cartridge case, load a new cartridge, and cock the weapon to fire again.
1880年代には無煙火薬の発明による初速や射程の向上、製銃技術自体の発展を受け、小口径小銃の普及が進んだ。装填や排莢が自動化された小銃、すなわち自動小銃の開発が始まったのもこの頃であり、1882年にアメリカのウィンチェスター社が最初期の半自動小銃を発表しているほか、1883年、デンマーク軍の砲兵将校であったマドセン(Willhelm H. O. Madsen)大尉によって発案され、国営兵器工廠廠の技官であるラスムッセン(Julius A. Rasmussen)によって設計された、"Forsøgsrekylgevær"(「自己装弾小銃」の意)”がある。Forsøgsrekylgeværは1886年に試作品が完成、1887年にはデンマーク軍より試験用として発注され、1888年に"M.1888 Forsøgsrekylgevær"として制式採用された。このM.1888が、半自動式ながら世界最初の実用化された自動小銃であり、世界最初の制式自動小銃である。M.1888は同じくデンマーク軍のショービュー(Theodor Schoubue)中尉によって改良され、1896年にはM.1896 Forsøgsrekylgevær"として採用された[4][5][6][注釈 1]。M.1896は1896年に60丁+がデンマーク海兵隊に納入され、翌1897年には海軍要塞の防衛兵器として50丁が追加発注されて納入されている。更に世紀が変わり1908年にはメキシコのマヌエル・モンドラゴン(英語版)将軍によってモンドラゴンM1908小銃が開発された。モンドラゴンM1908は、初めて軍の制式小銃として採用されて大量生産された自動小銃だった[7]。