自由の息子達(じゆうのむすこたち、英語: Sons of Liberty)とは、アメリカ独立戦争以前における北米13植民地の愛国急進派の通称であり、やがてこの名を冠した市民組織が各地で結成され、独立革命に一定の役割を果たした。特にサミュエル・アダムズが中心となったボストンの組織は、1773年にボストン茶会事件を引き起こした。そして、その懲罰的な意味合いの強い耐え難き諸法に対してもさらに抵抗を続けた。
1773年12月、自由の息子達はニューヨーク市で宣言書を配布し、「ニューヨークの自由の息子達の会 (The Association of the Sons of Liberty of New York) 」の設立を宣言した。彼らは茶法へ反対し、同法の実施を幇助する者は皆「アメリカの自由に対する敵」であるとした上で、「この決意に背く者とは我らは取引も雇用もしないし、いかなる縁も結ばない」と述べた。自由の息子達はボストン茶会事件で、ただちに直接行動によって茶法への反対を示した。原住民に扮装したメンバーが東インド会社の輸送船を襲撃し、大量の茶をボストン湾に投棄した事件である。
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