衣浦港(きぬうらこう)は、愛知県三河湾西部・知多湾奥の境川河口部に位置し、5市3町(半田市・碧南市・刈谷市・西尾市・高浜市・東浦町・美浜町・武豊町)にまたがる港湾[1]。地理的範囲である衣浦湾に位置する。
概要
港湾管理者は愛知県。港湾法上の重要港湾、港則法上の特定港に指定されている。湾が川のように細長く伸びているため、衣浦大橋と衣浦海底トンネルが両岸を結んでいる。
歴史
衣浦湾はかつて衣ヶ浦(ころもがうら)と呼ばれ(豊田市の旧称「挙母」(ころも)も同源)、古くから栄えていた。伊勢湾の名古屋港よりも衣浦湾の武豊港の方が大型船舶の寄港に有利であったため、国鉄武豊線は東海道本線に先んじて建設された。
1957年(昭和32年)、武豊、半田、亀崎、刈谷、高浜、新川、平坂、大浜の各港が「衣浦港」として統合された[2]。
現在では、西三河・知多地域の工業品は主に名古屋港や三河港(東三河地方)より輸送されており、衣浦港の比率は小さいものとなっている。
取扱貨物量
- 輸出:413,473トン(鉄鋼69%、金属くず27%、その他4%)
- 輸入:7,490,538トン(石炭52%、米・豆・雑穀19%、木材10%、石油製品9%、非金属3%、その他7%)
- 移出:8,094,518トン(輸送機械79%、米・豆・雑穀6%、鉄鋼3%、金属くず3%、その他8%)
- 移入:4,973,991トン(鉄鋼29%、石炭19%、輸送機械18%、重油12%、その他23%)
主要立地企業
脚注
関連項目
外部リンク