西門慶西門 慶(せいもん けい)は、中国の長編白話小説「水滸伝」および水滸伝を導入部にした、中国四大奇書の一つである「金瓶梅」に登場する作中人物。山東省清河県の薬種店を営む豪商[1]であり、商才に長けた[2][3]人物と設定されている。 話中の内容水滸伝の中では、金と権力でものを言わせる豪商として登場する。郷里に戻る途中で虎を退治した武松が帰省すると、兄の武大の妻である潘金蓮が武松を誘惑しようとする。武松はそれをはねつける。ところが、武松は上司の命によって出張することになり、家をあける間、兄に金蓮には気をつけるように忠告する。しかし金蓮はひょんなきっかけから西門慶と知りあい、情を結ぶようになる。西門慶は潘金蓮と共謀して武大を殺害し、すぐに火葬してしまう。[4]武松は帰還後、兄の死を知り、検死をした何九叔から、武大の骨片を受け取り、潘金蓮と西門慶が共謀して武大を殺したことを悟り、二人をつかまえて、兄をまつった祭壇の前で潘金蓮と西門慶の両名を殺す。仇討ちを果たした武松は、これを殺人として自首し、流罪となり、その後いくつかの変遷を経て梁山泊に入山する[2]。 金瓶梅の中では、武松が西門慶をつかまえに行った酒楼で、まちがって別の人物を殺してしまい、そのために流罪になることで、西門慶は生き延びる。そして金蓮を当時の5番目の夫人(西門慶には亡くなった先妻がいて、その娘はすでに陳経済という男に嫁いでいる。陳経済は西門慶の片腕として活躍している)として家に入れるようになる。豪商である西門慶は、自分の地位を磐石のものとするために役人とも手を結び、権勢をふるうようになる。しかし、家の中では、金蓮がトラブルメーカーとしてさまざまな事件をまきおこし、その処理に追われる。6番目に家に入れた李瓶児が男の子を産むも、金蓮のいやがらせによってその子は死んでしまうという事件も起きる。そして、最期は金蓮が過剰に飲ませた媚薬によって、精力過多になりすぎて陰茎からの流血が止まらず死んでしまう。その日はたまたま、正妻の呉月娘が西門慶の子ども(男の子)を出産した日であった。[3]。 妻妾(金瓶梅の登場人物)
出典
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