青森松竹アムゼ(あおもりしょうちくアムゼ)は、青森県青森市にあるショッピングセンターであるサンロード青森の隣接地にある映画館。
当館の前身である青森松竹会館(あおもりしょうちくかいかん、現「BLACK BOXビル」)についても述べる。
年表
- 1938年(昭和13年)8月:青森市寺町(現在の同市本町一丁目辺り)に青森松竹劇場として開業[2]。
- 時期不明:青森市堤町に青森松竹館として移転[2]。
- 1960年代頃:弘前市に本社を置く明治屋グループに譲渡され、青森松竹会館となる[1]も、程なくして現在の運営会社である有限会社シネマセンターに経営が譲られる[1]。
- 1997年(平成9年)3月:サンロード青森地下1階に青森松竹アムゼ開業[1]。
- 1998年(平成10年)7月:松竹アムゼが3スクリーン体制となる[1]。
- 2003年(平成15年)1月26日:青森松竹会館を閉鎖する[1]。
- 2013年(平成25年)5月24日:青森松竹会館跡地にBLACK BOXビルがグランドオープン。
沿革
1997年3月[注 1]、サンロード青森アムゼの地下1階に「青森松竹アムゼ」としてオープン。当初は1スクリーンのみだったが、1998年7月に2スクリーン増設し現在に至る[1]。
館名に松竹とあるように、主に松竹系の作品が上映されているが、2023年8月にシネマコンプレックス(シネコン)の「青森コロナシネマワールド」が閉館(2024年3月に「イオンシネマ新青森」が跡地に開業)し、シネマディクトがミニシアター系作品以外をあまり上映しないことから、東宝・東映系の作品、洋画の上映もしている。また、稀にミニシアター向きの邦画も上映している。横浜聡子監督(青森市出身)は自作上映の際にアムゼを訪れることがあり、2009年の『ウルトラミラクルラブストーリー』では松山ケンイチ[3]と共に舞台挨拶を行っている。
元々、市内中心部である青森市古川1丁目には青森松竹会館が存在し、映画館「青森松竹1・2」や味噌カレー牛乳ラーメンで知られる「味の札幌」[4][注 2]などのテナントが入居していた。アムゼ開館後も松竹会館は営業を継続していたが、市内に登場したシネコンの影響などにより2003年1月26日に青森松竹は閉館を余儀なくされる。それ以降建物自体は残存したままだったが、2012年、同館と同じ古川1丁目にある宝石店『PADOU(パドゥ)』が取得。同年11月3日と11月4日にコスプレ撮影会イベント[5]を行って以降、建物内の改装を行い、2013年5月24日にBLACK BOXビルとしてグランドオープンした。
データ
館名 |
所在地 |
観客定員数
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青森松竹アムゼ
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青森市緑3丁目9-2 サンロード青森アムゼ地下1階 |
スクリーン1:161 スクリーン2:108 スクリーン3:73
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青森松竹会館 (青森松竹1・2)
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青森市古川1丁目14-3 (現「BLACK BOXビル」) |
230人(2階多目的イベントスペース、パイプイス設置時)
2019年のコロナ禍により一時休業
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BLACK BOX
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青森市古川1-14-3
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再開準備を整え2023年4月に再始動[6]
椅子 220席
スタンディング 600人まで
(2階多目的イベントスペース)
1階は商業施設
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BLACK BOXビルのフロア構成
脚注
注釈
- ^ 同時期には同市古川にある「奈良屋劇場」が「シネマディクト」となって再オープンしている。
- ^ 後に古川パークビル1階に移転し『味の札幌 大西』として営業中。
出典
- ^ a b c d e f g “青森松竹アムゼ”. 港町キネマ通り (2016年11月). 2017年2月27日閲覧。
- ^ a b “昭和13年(1938年)8月に青森市寺町に開業した青森松竹劇場…。”. 青森太郎. Twitter (2017年2月26日). 2017年2月27日閲覧。
- ^ “松ケンが映画ウルミラをPR/青森” (日本語). 東奥日報 (東奥日報社). (2009年5月30日)
- ^ “歴史をたどる”. 青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会. 2012年11月29日閲覧。
- ^ “旧青森松竹会館”. Seis Luna:青森. 2013年6月8日閲覧。
- ^ https://blackboxaomori.wixsite.com/schedule ブラックボックスについて
外部リンク