龍峰寺(りゅうほうじ)は、神奈川県海老名市国分北にある臨済宗建長寺派の寺院。寺紋は「丸に笹竜胆」と「北条鱗」。
歴史
龍峰寺は、円光大照禅師によって室町時代初期(南北朝時代)の1341年(南朝:興国2年、北朝:暦応4年)に現在の海老名市立海老名中学校(国分南3丁目)のあたりに創建され、昭和初期に清水寺(せいすいじ)の寺地に当たる現在地に移された。
清水寺は1689年(元禄2年)大松原山上近くに移され、現在は龍峰寺に管理が委ねられている。
文化財
重要文化財(国指定)
- 木造千手観音立像 - 鎌倉時代初期。像高192cm。もと清水寺の本尊であった。42本の手のうちの2本を頭上で組む像容は、京都の清水寺本尊像と共通するもので、「清水寺形千手観音」と称されるものである。一木造であるが、面部を仮面状に矧ぎ、玉眼を嵌入する特異な構造になる。御開帳は1月1日と3月17日。
所在地
脚注
参考文献
- 久野健監修、川尻祐治編『関東古寺の仏像』、芸艸堂、1976
- 奈良国立博物館・NHKプラネット近畿編 『西国三十三所 観音霊場の祈りと美』(特別展図録)、奈良国立博物館、名古屋市博物館、NHKプラネット近畿、NHKサービスセンター刊、2008
- 「澁谷庄 国分村 龍峯寺」『大日本地誌大系』 第38巻新編相模国風土記稿3巻之64村里部高座郡巻之6、雄山閣、1932年8月。NDLJP:1179219/169。
外部リンク