2008年のダカール・ラリー
2008年のダカール・ラリー (2008 Dakar Rally) は、30回目のダカール・ラリー。2008年1月5日にポルトガルの首都リスボンをスタートし、ヨーロッパとアフリカを経由して1月20日にセネガルの首都ダカールにゴールする予定だった。 しかし、参加者に対するテロ攻撃が予想されたため、スタート直前にキャンセルされた[1]。 中止ラリーは2007年12月24日にモーリタニアで発生したフランス人旅行者4名の殺害事件のため、2008年1月4日に中止が発表された。フランスを拠点とするアモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)は、声明でフランス政府によってラリーの中止を勧告されていたと述べた。彼らは「テロ組織」によってイベントに対する直接的な脅迫が行われていたと述べた[1]。ラリー開始前にマリで計画されていた2つのステージがキャンセルされた後に、主催者のエティエンヌ・ラヴィーヌはモーリタニアでのレグのみを承認した。このキャンセルについてアルカイダの関連機関が非難された[1][2][3]。 ASOは直ちに代替のラリーを計画し、4月にハンガリーとルーマニアでセントラル・ヨーロッパ・ラリーが開催された[4][5]。 ダカール・ラリーはその名を維持したまま翌2009年以降は南米で開催され[6]、さらに2020年からはサウジアラビアへ移転しながら開催が続けられている。一方でアフリカでの旧き良きダカールへの郷愁から、ダカールの競技者たちによりアフリカ・エコレースも2009年に誕生している。 参加数2007年12月の時点で、245台のオートバイ、20台のクアッド、205台の4輪車、および100台のトラックが参加を予定していた。合計570チームが50カ国から参加し、2007年の510から大幅に増加していた[7]。 ルートラリーはポルトガルのリスボンからスタートし、スペイン、モロッコ、西サハラ、モーリタニア、セネガルを通過する。合計距離は9,273 km (5,762 mi)に及び、そのうち5,732 km (3,562 mi)がスペシャルステージとなる[8]。1月13日がヌアクショットでの休息日であった[9]。 予定されたステージ
†スマラは西サハラ内陸部に位置し、モロッコによって実効支配されている。 出典
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