deb(ディーイービー)は、Debianなどで利用されるソフトウェア・パッケージのフォーマット。
概要
拡張子 ".deb" のファイルは、Debian、Ubuntuなど多くのLinuxディストリビューションで利用されるバイナリのパッケージである。これらのパッケージはgzipやbzip2、LZMAで圧縮された2つのアーカイブで構成される。そのうち1つはコントロールの情報、もう1つはデータを含む。
dpkg、aptまたはaptitudeでコントロールすることができる。
DebianやUbuntu、Linux MintなどDebian派生のディストリビューションでは、このパッケージフォーマットを利用してインストールされているソフトウェアを管理し、aptやaptitude、GUIフロントエンドのSynapticなどを利用して、ソフトウェアの依存関係の処理、ソフトウェアに関する情報の参照などを行うことができる。
JailbreakされたiOSでは、主にパッケージマネージャCydiaにて使用される。
他にLinuxディストリビューションで利用されるソフトウェア・パッケージのフォーマットとしては、rpmなどが存在する。
構造
debパッケージの中身は以下のような構造である。
|--- debian-binary
|--- data.tar.gz (拡張子は圧縮方式により異なる)
| |--- . (root) (以下、インストール後のディレクトリ構造)
| |--- usr, bin ...
|
|--- control.tar.gz
|--- .
|--- control
|--- md5sums
controlはテキストファイルであり、アーキテクチャ、ソフトウェアの依存関係、パッケージ・メンテナの名前などが記載されている[1]。
関連項目
脚注
- ^ deb(5) manpage
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アーカイブのみ | |
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圧縮のみ | |
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アーカイブおよび圧縮 | |
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ソフトウェアパッケージ | |
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文書パッケージ | |
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