絶対FPS単位系(absolute FPS system)または絶対英国単位系(absolute English system)は、ポンドを質量の単位として使用する、一貫性のある単位系である。この単位系は、MKS単位系(メートル・キログラム・秒)を使用している国際単位系(SI)や、初期のCGS単位系(センチメートル・グラム・秒)に類似しており、機能的に等しい。狭義の「FPS単位系」は、この単位系のことを指す。
もう1つの変種は、質量ポンドと重量ポンドの両方を使用し、スラグもパウンダルも使用しない。その結果、一貫性のない単位系となっており、電磁気や物質量の単位を持っていない。この単位系は英国工学単位系(EE: English Engineering Units)と呼ばれ、今日ではイギリスでまれに使用されるのみである[5]。
スティーブン・ドレスナー(Stephen Dresner)[6]は、フィート・ポンド・秒とフィート・スラグ・秒の両方の単位系で静電単位で電磁単位を組み立てた。実際には、これらはCGS単位系(センチメートル・グラム・秒)と深く関係している。1929年の"International Critical Tables"には、fpse(FPS静電単位系)とfpsm(FPS電磁単位系)の単位が記載されている。記載されている換算値は以下の通りである。1979年の"The CRC Handbook of Chemistry and Physics"(第60版)には、fpseとfpsmが標準省略形であると記されている。
燭(キャンドル, candle)とフィート・キャンドル(foot-candle)は、初めて定義された光の単位である。1860年の「都市ガス法」(Metropolitan Gas Act)で定められた[7]。フィート・キャンドルは「標準蝋燭」から1フィートの距離における光度である。これらの単位は1881年に国際的に承認され、メートル法に採用された[8]。
^ abcdefCardarelli, François (2003), “The Foot–Pound–Second (FPS) System”, Encyclopaedia of Scientific Units, Weights and Measures: Their SI Equivalences and Origins, Springer, pp. 51–55, ISBN978-1-85233-682-0.