M67破片手榴弾(英:M67 grenade)は、アメリカ軍およびカナダ軍で使用されている破片手榴弾である。
1950年代から使用され続けていたM61手榴弾の後継として導入された。弾殻の内面には細かいスタンプ加工が施されており、炸裂の際に破片の大きさが均等になるよう考慮されている。その形状と梨地仕上げの本体の印象から「アップル・グレネード(リンゴ型手榴弾)」「ベースボール(ここでは野球ボールの意味)」とも呼ばれる。
約40メートルの距離まで投げることが可能で、信管に点火後約5秒で爆発する。
爆発時5メートル範囲以内の人間は致命傷を受け、15メートル範囲に殺傷能力のある破片が飛散する。更に、一部の細かな破片は230メートルまで飛散したとの記録もあり、威力の大きさがうかがえる。
スペック
使用手順
- 安全クリップ(俗称ジャングルクリップ)を安全レバーからずらす。安全クリップ自体は信管に付いたままで、脱落はしない。
- Tの字に折れた安全ピン(割ピン)の先をまっすぐに戻す。
- 安全レバーを親指で押さえる向きで手榴弾を握る。信管は右手持ちの場合は上を、左手持ちの場合には下を向く。
- 手指を握り込んで、スプリングのテンションがかかった安全レバーを押さえ込み、安全ピンを抜く(安全レバーが外れない限り爆発はしない。安全ピンを挿し戻すことも可能である)。
- 投擲する。安全レバーが外れてから約5秒後に爆発。
動画
登場作品
外部リンク