Web拍手web拍手(ウェブはくしゅ)とは、ウェブサイトの管理者に対して匿名で応援の意を示すために開発されたスクリプト、またはサービスの名称。ウェブサイト管理者がこれを設置すると、ウェブサイト上にボタンが表示される。閲覧者はこのボタンを通し、「拍手」やメッセージを管理者に送信することができる。自らを名乗ることなくウェブサイトやその管理者に対して好意や声援の意思を伝達させるために、だんでぃ(ハンドルネーム。以下「提唱者」)が開発した。 本物の拍手の擬音にちなみ、ぱちぱちやパチパチと称されることもある。 狭義の定義web拍手はまた、それらに関連する一式の総称でもある。たとえばweb拍手は、前述した以外の定義として次に挙げるようなweb拍手に関連した定義も兼ねている。
スクリプトとしてのweb拍手web拍手は、web拍手の一連のプロセスを実際に担うために必要なスクリプトの定義も兼ねている。そのスクリプトは次に挙げる2点のスクリプトに機能が分けられている。
サービスとしてのweb拍手web拍手は、前述のスクリプトを、次の2通りの方法で公式サイト、もしくは同コンセプトの下に作成・提供された、他のスクリプト作者サイトより入手できる。
インターフェースはCGI、プログラム言語はPerl版のみの提供となっている。 拍手の送信法本節では、提唱者による実装を基に解説する。 処理の流れ拍手を送信し、確認の画面が表示されるに至るまでの詳細は、次に挙げる処理の流れからなる。尚、全ての処理はclap.cgi側が一手に引き受け、kaiseki.cgi側は起動しない。
ログファイルに記載される内容ログファイルに記載される内容は、大筋で次に挙げる通りとなっている。
書き込み処理完了画面拍手送信後は、拍手の送信を送信者に通知する画面が用意され、ユーザーエージェントに標準出力される。この画面は1パターンから何パターンかにわたって複数のパターンを設定でき、そのいずれか 1 パターンのみがランダムに表示されるように設定することもできる。このパターンは有料/無料によるレンタル版においてスキンと呼ばれるテンプレートパターンが予め6種類用意されており、その中から好みのパターンを任意選択することで、拍手通知の画面作成を容易に設定する事ができる。任意に拡張も可能で、その具体的拡張例として次に挙げるような拡張例を確認できる。
clap.cgiが動的に作成した処理完了画面には、拍手ボタンも継続して設置した入力フォームが用意されており、このスクリプトから拍手を連続して送信する事も可能である。一方で有り余る拍手の送信は感謝の意味を通り越した悪戯行為やDoS攻撃に受け取られかねないとして、連続投稿は提唱者開発のスクリプトにおいて10回分まで(無料スクリプト配布版の場合は初期設定値として指定)の設定がされている。 また処理完了画面に表示された入力フォームには、簡単な一言メッセージを添付するための入力欄が追加されている(もし設置者がHTMLやPerlに通じているのなら、自身のウェブサイトに拍手を送信するための入力フォームを拍手ボタンとともに設置する時点で予め追加しておく事は理論的に可能である)。ウェブサイト管理者に対して名を名乗る行為ができれば、拍手だけに留まらない、更なる謝辞をウェブサイト管理者に対して拍手と共に告げられるなどの、テキストにおける幅広い表現法を可能としている。 拍手の確認方法拍手はkaiseki.cgiにアクセスすることで確認できる。解析画面には次に挙げる内容が一覧表示される仕組みになっている。
この解析画面にはパスワードを設定する事もできる。その場合には解析画面の閲覧をスクリプトの設置者自身や、パスワードを周知する一部人物のみとすることができる。この別の方法や、更に二重に輪をかける方法として、kaiseki.cgiのファイル名を変更するなどの措置を事前にとり、拍手解析用のスクリプトの存在を閲覧者に対して非公開にするという方法や。スクリプトを設置し起動するそもそもの行為をkaiseki.cgiを設置し起動する時のみとする方法も存在する。 問題点前に挙げた一連の特徴を持ったweb拍手には、その一方で次に挙げるような問題点が利用者他web拍手関係者から指摘されている。
web拍手誕生の経緯web拍手は、ろじっくぱらだいすの管理者であるワタナベ(ハンドルネーム)が提案した「自分のウェブサイトに好感を抱いてくれたのなら、投げ銭(カンパ)をして欲しい」という閲覧者に対して任意にカンパを要求する、ワタナベ提唱のweb投げ銭からである。これを提唱者が、結論に至る具体的な心理的経緯は不明だが「閲覧したウェブサイトに好感を抱いたのなら、その管理者に対して金銭ではなく感謝の心を、その意思表示を提示すべきではないのか」と発言の趣旨を変え、ワタナベがweb拍手という独自に編み出した方法をもって提唱していったところに始まる。 提唱者自身も、このワタナベ提唱のweb投げ銭の意図するところを心得てか、いつしか取りやめたものの一時期は運営資金の足しにとweb拍手と共にweb投げ銭をeBANK開設の口座振込という形で実践していた。2006年9月現在、web拍手公式サイト(外部リンク参照)の運営資金は、各所に取り付けられたアフィリエイトによる収入で賄われている。 関連項目外部リンク
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