『インディアノーラ・ミシシッピ・シーズ』(Indianola Mississippi Seeds)は、アメリカ合衆国のブルース・ミュージシャン、B.B.キングが1970年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
キャロル・キング、ジョー・ウォルシュ、レオン・ラッセルといったロック・ミュージシャンがゲスト参加した[3]。冒頭の「ノーバディ・ラヴズ・ミー・バット・マイ・マザー」は、キングのピアノ弾き語りによる曲である[4]。「ハミングバード」は、ラッセルのソロ・アルバム『レオン・ラッセル』(1970年)が初出の曲で[5]、ラッセルは本作のヴァージョンにおいて、ピアノと指揮を担当している[1]。
反響
アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では、1970年11月28日に、前作『コンプリートリー・ウェル』を上回る26位を記録した[2]。一方、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは、前作に及ばず最高8位となった[6]。
本作からの先行シングル「ハミングバード」は、1970年8月22日付のBillboard Hot 100で48位に達し[7]、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは25位に達した[8]。その後「チェインズ・アンド・シングス」はHot 100で45位[7]、R&Bチャートで6位となり[9]、続く「アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ」はHot 100で40位[7]、R&Bチャートで18位となった[10]。
評価
本作のジャケットをデザインしたロバート・ロッカートと、写真を撮影したアイヴァン・ナギーは、第13回グラミー賞(英語版)で最優秀アルバム・カヴァー賞を受賞した[11]。
Ron Wynnはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「レオン・ラッセル作の"Hummingbird"を、自分自身の曲であるかのように響かせただけでなく、キングがいかなる状況においてもブルース色を注入し、成果を挙げていることを示した」と評している[12]。また、Gary Von Terschは1970年12月24日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューにおいて「よりメロディックなキャロル・キング、より打楽器的なレオン・ラッセルというピアニスト達の演奏が、特にエキサイティングだ」「B.B.は彼の天才的な仕事ぶりの理解者に囲まれて、このアルバムでは選曲からアレンジや音作りに至るまで、(彼の近年のアルバムで時折見られた問題点である)過剰さが排除された」と評している[4]。
収録曲
特記なき楽曲はB.B.キング作。5.はインストゥルメンタル。
- ノーバディ・ラヴズ・ミー・バット・マイ・マザー - Nobody Loves Me But My Mother – 1:27
- ユーアー・スティル・マイ・ウーマン - You're Still My Woman (B.B. King, Dave Clark) – 6:04
- アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ - Ask Me No Questions – 3:08
- アンティル・アイム・デッド・アンド・コールド - Until I'm Dead and Cold – 4:45
- キングス・スペシャル - King's Special – 5:10
- エイント・ゴナ・ウォーリー・マイ・ライフ・エニモア - Ain't Gonna Worry My Life Anymore – 5:20
- チェインズ・アンド・シングス - Chains and Things (B.B. King, D. Clark) – 4:53
- ゴー・アンダーグラウンド - Go Underground (B.B. King, D. Clark) – 4:03
- ハミングバード - Hummingbird (Leon Russell) – 4:38
参加ミュージシャン
- B.B.キング - ボーカル、ギター、ピアノ
- ジョー・ウォルシュ - リズムギター(on #3, #5, #9)
- ヒュー・マクラッケン - リズムギター(on #8)
- キャロル・キング - ピアノ(on #2, #4, #6)、エレクトリックピアノ(on #6, #7)
- レオン・ラッセル - ピアノ(on #3, #5, #9)、指揮(on #9)
- ポール・ハリス - ピアノ(on #8)
- ブライアン・ガロファロ - ベース(on #2, #3, #4, #5, #6, #7, #9)
- ジェラルド・ジェモット - ベース(on #8)
- ラス・カンケル - ドラムス(on #2, #3, #4, #5, #6, #7, #9)
- ハービー・ラヴェル - ドラムス(on #8)
- シャーリー・マシューズ、メリー・クレイトン、クライディ・キング、ヴェネッタ・フィールズ - コーラス(on #9)
- ジミー・ハスケル(英語版) - ストリングス&ホーン・アレンジ
脚注
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スタジオ・アルバム | |
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ライヴ・アルバム | |
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コンピレーション・アルバム | |
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主な楽曲 | |
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