『オーバーウォッチ 2』(Overwatch 2)はブリザード・エンターテイメントが開発・運営するチーム制アクションゲーム[2][3]。2022年10月5日から早期アクセス、2023年8月10日シーズン6から通常モードで運営。
『オーバーウォッチ』シリーズの2作目。キャッチコピーは「未来をかけて戦おう」。対応プラットフォームは、PC(Windows 10) 、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox One、Nintendo Switch[4]でクロスプレイにも対応。前作は買い切り型のソフトだったが、本作は基本プレイ無料となる。
概要
2016年に発売され、全世界で5000万人のプレイヤーを持つ人気アクション・シューティング『オーバーウォッチ』の続編[5]。前作のプレイヤー対プレイヤー(PvP)モードは6人対6人だったが、本作から5人対5人に変更された[6]。
また、前作はPvPモードがメインでストーリーは公式サイトで発表される短編アニメなどで語られていたが、本作では協力プレイでAIと戦う(PvE)任務モードが2023年より実装された[7][8]。ただし、ストーリー任務をプレイするにはショップで購入する必要がある。
前作『オーバーウォッチ』(OW1)は10月5日をもって『オーバーウォッチ2』に自動的にアップグレードされる[9]。OW1で集めたアイテム(スキン、スタンプ、アイコン、エモート等)は全てOW2に継承される[10](ただし、家庭用ゲーム機のプレイヤーがデータ継承するためには「アカウント統合」の処理が必要[11])。
OW1は複数の機種でプレイする場合、機種ごとにアイテムを集める必要があったが、本作では「クロスプログレッション」が導入され、所持アイテムやバトルパスの進行は機種が違っても共用される[12]。
新ヒーロー、新マップ、新モードが追加され、ゲームシステムにも改良が加えられる。
前作ではヒーロー交代時にアルティメットゲージが0になったが、本作では最大15%残るようになった。また、シーズン9からは5秒間ダメージを受けないと少しずつライフが自動回復するようになった(サポートは2.5秒間)。
また、前作では追加ライフにダメージを与えた際にアルティメット・チャージは得られなかったが、本作では通常の半分のアルティメットが溜まるようになった。
オーバーウォッチ2: ウォッチポイント・パック
前述の通り、『オーバーウォッチ2』のゲーム本編は無料だが、前作『オーバーウォッチ』と様々な特典がセットになった「ウォッチポイントパック」のダウンロード販売が2022年6月17日より開始された。これによって、日本でもXbox One、Xbox Series X/Sで『オーバーウォッチ』がプレイ可能になった(当初、日本語は非対応だったが2022年10月5日の本作の発売と同時にXboxでも日本語に対応すると発表された[13][14])。
- オーバーウォッチ レジェンダリー・エディション…前作「オーバーウォッチ1」の特別版。OW2発売までプレイ可能だった。
- クロスプレイベータ参加権…2022年6月29日から7月18日まで実施されたベータテストの参加権。ただし、Nintendo Switch版はベータテストが無いので付属しない。
- プレミアム・バトルパス・シーズン1…OW2から新たに導入されるバトルパスのシーズン1の分を同梱。シーズン2以降のプレミアムバトルパスは別途購入が必要になる。
- 「オーバーウォッチ2」用レジェンダリー・スキン2種 - ソルジャー76用「スペース・レイダー」、キャスディ用「スペース・レイダー」
- 「オーバーウォッチ2」用2000オーバーウォッチコイン - OW2のゲーム内通貨。
- 「オーバーウォッチ2」用プレイヤー・アイコン(事前予約限定)。
動作環境
- Windows版 必要動作環境
- Windows版 推奨動作環境
- OS - Windows 10 64-bit (最新のService Pack)
- CPU - Intel Core i7 または AMD Ryzen 5
- ビデオ - NVIDIA GeForce GTX 1060 または AMD R9 380
- メモリ - 8GB RAM
- ストレージ - 50GB以上のハードディスクスペース
- インターネット - ブロードバンドインターネット回線
- 解像度 - 1024 x 768以上
ストーリー
- オムニック・クライシス
- 未来の地球、オムニカ社は自律型ロボット「オムニック」を自動的に製造する工場「オムニウム」を作り出し、ロボット工学に革命をもたらす。また、進化したAIを搭載した神格プログラムが物流や資源の管理を行い、飢餓や貧困と言った人類の諸問題を解決するようになっていった。しかし、杜撰な経営によりオムニカ社は倒産、ロボットの生産ラインは放置されるようになった。その後、環境保護を目的とした神格プログラム「アヌビス」がオムニカ社の生産ラインを掌握し、独自に設計した戦闘ロボットを量産、人類に襲い掛かった。自己進化するオムニックの侵略により各地で激しい戦いが起こった。
- アメリカの強化兵士計画、ドイツのクルセイダー部隊など人類はオムニックに対抗するために動き出す。
- オーバーウォッチ誕生
- 国連はオムニックに対抗するため、世界各国から精鋭を集めたヒーロー集団「オーバーウォッチ」を設立する。アメリカの強化兵士モリソン、レイエス、エジプトの狙撃手アナ、スイスの医師マーシー、ゴリラの科学者ウィンストン、ドイツの軍人ラインハルト、日本の忍者ゲンジ、イギリスの冒険家トレーサー、スウェーデンの技師トールビョーンなどが参加した。
- 苦戦を強いられるオーバーウォッチだが、元オムニカ社のミナ・リャオ博士はオムニックたちに「自意識」を目覚めさせることで、アヌビスの支配を受けつけなくさせた。そして、この混乱に乗じてオーバーウォッチはアヌビスの隔離に成功、世界に平和が訪れた。
- オーバーウォッチの崩壊
- しかし、その後オムニックの過激派集団「ヌルセクター」の反乱やテロ組織「タロン」の暗躍など不穏な動きが続く。人々はオーバーウォッチを糾弾するようになり、組織の内外から攻撃を受け崩壊してしまう。オーバーウォッチの活動は違法とされ、その多くは犯罪者として扱われ、ある者は傭兵となり、ある者はその姿をくらました。
- 再結成
- オーバーウォッチ崩壊後、世界各地で紛争が相次いでいた。再び世界がヒーローを求めた時、元オーバーウォッチのウィンストンはかつてのエージェントたちを招集する。その中には南極で冷凍睡眠についていた科学者メイの姿もあった。
- ゼロアワー
- パリをオムニックの集団「ヌルセクター」が襲撃。人々を守るためオーバーウォッチのメンバーが再び集結する。
登場キャラクター
前作に登場した32人に加え、早期リリースの2022年10月5日の段階で35人のヒーローが使用可能。発売後もアップデートで定期的に追加され、2024年4月16日には全41人となる。
前作から登場するヒーローには新デザインの「オーバーウォッチ2スキン」が新たに用意され、イメージビジュアル等ではこの姿で描かれる。また、ロールごとにパッシブアビリティが追加された。
タンク
タンクはライフが多く、防御に秀でたロール。本作ではロールパッシブが追加されており、タンクを攻撃したり回復した場合、他のロールに比べアルティメットゲージが溜まりにくい。また、前作ではラインハルトの能力だった、吹き飛ばされにくい性質がタンクヒーロー全員に適用される。前作では1チーム2人まで参加できたが、本作では1人までしか参加できない。
- ジャンカー・クイーン(英語版)(Junker Queen) / オデッサ“デズ”ストーン(Odessa "Dez" Stone)
- 声 - 渕崎ゆり子[18]
- オーストラリアのジャンカータウンの女王。かつて自分を追い出したキングに勝利し女王の座についた。
- メイン武器はポンプアクションのショットガン「スキャッターガン」。グレイシーと呼ばれる「ギザギザブレード」を投げて、当たった敵を引き寄せることもできる。巨大な斧を振り回して戦う「カーネイジ」というスキルも使う。「コマンディング・シャウト」は自分と周囲の味方のHPを増強し、移動速度を上昇させる効果がある。アルティメットは「ランペイジ」で、斧を振り回して磁気をまとった竜巻を作り出し突進、敵には回復阻害ダメージを与える。また、傷で与えたダメージの分自身のライフを回復する「アドレナリン・ラッシュ」というパッシブスキルを持つ[19][20]。
- ラマットラ(Ramattra)
- 声 - 佐藤せつじ[21]
- オムニック・クライシス初期に作られた戦闘用オムニックで、ヌルセクターの厳格なリーダー。
- 通常形態の「オムニック・フォーム」でのメイン武器は杖の先端から粒子を連続で発射する「ヴォイド・アクセラレーター」。指定した位置に瞬時にバリアを展開する「ヴォイド・バリア」、着弾した地点にダメージフィールドを展開し、敵の移動速度を低下させ下方向に引っ張る「貪欲な渦」を使う。「パメル」で一定時間「ネメシス・フォーム」に変形し、相手のバリアを貫通する近接攻撃や前方からの攻撃をブロックすることができる。
- アルティメット・アビリティは一定時間「ネメシス・フォーム」への変形に加え、自分の周囲にいる敵にダメージを与え続ける「アナイアレーション」。
- マウガ(Mauga) / マウガロア・マロシ(Maugaloa Malosi)
- 声 - 綿貫竜之介
- サモア出身の戦士。筋骨隆々で、両手にチェーンガンを持って戦う。
- 「焼夷チェーンガン(ガニー)」は連続で攻撃すると敵が炎上し、継続ダメージを与える。「ヴォラタイル・チェーンガン(チャチャ)」は炎上状態の敵に攻撃するとクリティカル・ダメージを与える。パッシブスキルの「バーサーカー」はクリティカルダメージを与えると一時的に追加ライフを得る。「オーバーラン」は敵の妨害をものともせず突進する。「カーディアック・オーバードライブ」は近くの味方のダメージを軽減し、敵にダメージを与えるとライフが回復するアビリティ。アルティメットの「ケージ・ファイト」は円筒形のバリアを展開し、敵と自分を閉じ込める。
- ウィンストン(Winston)
- 声 - 伊丸岡篤
- 月のホライズン・ルナ・コロニーで育ったゴリラ。遺伝子改良により知能が発達しており、人語を解する。オーバーウォッチ再結成のため、ビデオメッセージで呼びかけた。
- オーバーウォッチ2スキンは肩にオーバーウォッチのマークを付けている。
- 新スキルとしてテスラキャノンを充電し、遠距離に電撃を放つサブ攻撃が追加された。
- オリーサ(Orisa)
- 声 - 種崎敦美
- ヌンバーニのエフィによって製造されたガーディアンロボット。本作では槍を使うようになった。
- オーバーウォッチ2スキンは頭部がドレッドヘアのような形状になっている。
- 本作ではメイン攻撃が「フュージョン・ドライバー改」になり、弾数制限がなくなったが、過熱しすぎると放熱が必要になった。また、サブ攻撃は槍を投げる「エネルギー・ジャベリン」になった。新しいアビリティとして槍を回転させて敵の弾丸を防ぐ「ジャベリン・スピン」が追加された。新アルティメット・アビリティは敵を引き寄せ範囲攻撃を行う「テラ・サージ」。
- 「プロテクティブ・バリア」「ストップ!」「スーパーチャージャー」は削除された。
- ザリア(Zarya)
- 声 - 斎賀みつき
- 怪力を誇るロシア防衛軍の兵士。
- 本作では「パーティクル・バリア」と「バリア・ショット」のCTが共有になり、2つまでストック可能になった。
- シグマ(Sigma)
- 声 - 島田岳洋
- オランダ出身の天体物理学者。重力を操る。
- ドゥームフィスト(Doomfist)
- 声 - 中田譲治
- オーバーウォッチと対立するタロンの幹部。巨大なガントレットを装備しており、強力なパンチで戦う。
- 前作ではダメージロールだったが、本作ではタンクに変更。「ライジングアッパーカット」が削除され、正面からの敵の攻撃をガードしてパンチの威力を高める新技「パワー・ブロック」が追加された。
- ラインハルト(Reinhardt)
- 声 - 乃村健次
- ドイツのクルセイダー部隊出身の男。巨大な盾「バリア・フィールド」を展開する。
- オーバーウォッチ2スキンは兜を取り、素顔で戦うようになった。
- ファイア・ストライクを2発撃てるようになった。また、チャージ中に横方向に曲がりやすくなり、途中でキャンセルも可能になった。
- レッキング・ボール(Wrecking Ball)
- 声 - 間宮康弘
- 月のホライゾン・ルナ・コロニー出身の遺伝子改良されたハムスター。
- ロードホッグ(Roadhog)
- 声 - 楠見尚己
- オーストラリア出身の殺し屋。
- 2では「ホール・ホッグ」中に他のスキルも使用可能になった。新アビリティの「ピッグ・ペン」は罠を設置し、かかった敵の移動を鈍らせつつダメージを与える。
- ディーバー(D.Va)
- 声 - 種田梨沙
- 韓国出身のプロゲーマーでありながら、メックに乗って戦う国民的ヒーローでもありメックのパイロットでもある。
- オーバーウォッチの開発元であるブリザード・エンターテイメントの販売しているゲーム、starcraft2で世界ランキング1位を3年間維持する天才的で卓越したゲームスキルを持っている。
ダメージ
ダメージは攻撃が得意なヒーロー。敵を攻撃すると、回復量が低下するロールパッシブを持つ[22]。
- ソジョーン(Sojourn) / ヴィヴィアン・チェイス(Vivian Chase)
- 声 - 野首南帆子[23]
- アフリカ系カナダ人のヒーロー。カナダの特殊部隊出身で、オムニック・クライシス後にスカウトされてオーバーウォッチに参加。全身を改造したサイボーグ。
- 前作では期間限定イベント「ストーム・ライジング」で登場したが、本作では新ヒーローとして登場し、ストーリーの中心的存在となる。
- メイン武器は「レールガン」、メイン攻撃が命中するとエネルギーが溜まる。サブ射撃はチャージしたエネルギーを消費し、高威力の攻撃を行う。左手の義手が変形して銃になり、範囲内の敵を足止めする「ディスラプターショット」を発射する。脚部にはロケットが内蔵されており、「パワー・スライド」で高速移動し、さらにハイジャンプを行える。アルティメット・アビリティは「オーバークロック」で、一定時間レールガンのエネルギーが自動的にチャージされるようになり、貫通する高威力の射撃を行える。
- ベンチャー(Venture) / スローン・キャメロン(Sloan Cameron)
- 声 - 森なな子
- メキシコ系カナダ人のヒーロー。ウェイファインダー・ソサエティに属する考古学者。
- メイン武器は「スマート・エクスカベーター」で、短射程の衝撃波を放つ。「ドリルダッシュ」は、進行方向にダッシュしつつドリルでダメージを与える。「バロー」は地中に潜り、潜航しつつ移動する。アルティメットの「テクニック・ショット」は、衝撃波を出して攻撃する。
- アッシュ(Ashe)
- 声 - 川崎芽衣子
- デッドロックギャングを率いる女傑。
- ウィドウメイカー(Widowmaker)
- 声 - 伊藤静
- タロン所属の狙撃手。
- オーバーウォッチ2スキンは髪が三つ編みになり、スーツがサイバーになっている。
- エコー(Echo)
- 声 - ちふゆ
- 空を飛んで戦う天使のような姿のアンドロイド。前作の短編アニメーション「Reunion」に登場し、キャスディと因縁がある。
- キャスディ(Cassidy)
- 声 - 小杉十郎太
- 西部劇のガンマン風の男。
- オーバーウォッチ2スキンは前作より髭が濃くなり、両膝にアーマーが付いた。初期はマクリーという名前だったが、名称が変更された。
- 「フラッシュバン」はスタン効果はないが、敵を追尾し接触した相手の移動を制限して爆発する「マグネティック・グレネード」に変更された。
- ゲンジ(Genji)
- 声 - 川原慶久
- 日本出身のサイボーグ忍者。
- オーバーウォッチ2スキンはフードのついたパーカーを着ている。
- シンメトラ(Symmetra)
- 声 - 生天目仁美
- インド出身の建築技師。光を操るフォトン・プロジェクターを使う。
- ジャンクラット(Junkrat)
- 声 - 後藤ヒロキ
- オーストラリア出身の爆弾魔。
- オーバーウォッチ2スキンではゴーグルをつけ、タイヤに丸のこぎりの刃がついた。
- ソルジャーセブンティーシックス(Soldier: 76)
- 声 - 大川透
- 元オーバーウォッチのコマンダー。
- オーバーウォッチ2スキンは白い髭をたくわえている。
- ソンブラ(Sombra)
- 声 - 斎藤千和
- タロンに所属するハッカー。
- 2ではハックしたキャラクターに与えたダメージが増えるようになった。ステルス中にハックを使用してもステルスが解除されない。また、EMPは範囲内の敵全てに割合ダメージを与える。戦闘から離脱すると自動的に「ステルス」が発動し透明になるようになった。トランズロケーターはあらかじめ設置しなくても使用可能に。新アビリティの「ウィルス」は徐々に相手のライフを減らす。
- トレーサー(Tracer)
- 声 - 加藤英美里
- イギリス出身のヒーロー。時間加速装置により、時間を操ることができる。
- PVEではスキルカスタマイズにより、パルス・ボムの連鎖爆破が可能になる。
- トールビョーン(Torbjörn)
- 声 - 高岡瓶々
- スウェーデン出身の技師で、ブリギッテの父親。
- 任務モードではタレットから火炎放射を行ったり、複数のタレットを使用できるようになる。
- ハンゾー(Hanzo)
- 声 - 浜口周平
- 日本出身の暗殺者。弓矢を使って攻撃する。
- バスティオン(Bastion)
- 声 - Chris Metzen
- オムニッククライシス時に戦った平和維持用のオムニック。
- オーバーウォッチ2スキンではトールビョーンから貰った帽子をかぶっている。
- 2では自己修復が無くなり、壁で反射して爆発する「A-36タクティカル・グレネード」が追加されている。また、「セントリーモード」は「強襲モード」に名称変更し、一定時間のみ使用可能になり、移動可能になっている。新アルティメット・アビリティは「砲台モード」に変更され、固定砲台に変形し、最大3箇所への空爆が可能。
- ファラ(Pharah)
- 声 - 朴璐美
- 鳥のようなラプトラスーツで空を舞う戦士。
- オーバーウォッチ2スキンはバイザーが半透明になり、アーマーの色も青と白になっている。
- 水平方向に加速する新アビリティの「ジェット・ダッシュ」が追加された。
- メイ(Mei)
- 声 - Lynn
- 中国出身の気象学者。南極のエコポイントで冷凍睡眠していた。
- 凍結ブラスターは敵を凍結させることが出来なくなったが、動きを遅くする[24]
- リーパー(Reaper)
- 声 - 竹内良太
- 死神の仮面を被ったタロンのエージェント。
- オーバーウォッチ2スキンは仮面がシルバーになっている。
サポート
サポートヒーローは回復や補助が得意なロール。本作ではしばらく攻撃を受けていないと自動的にライフが回復するロールパッシブを持つ。
- キリコ(英語版)(Kiriko) / 家守 霧子(Kiriko Kamori)[25]
- 声 - ファイルーズあい(日本語)、天城サリー(英語)[26]
- 日本のカネザカ出身で、巫女と忍者の力を受け継いだ少女[27]。ゲンジとハンゾーの武術の師匠でもある山神朝の娘。クールながらいたずら好きな側面もある。カネザカの街を牛耳る橋元組に抵抗する「ヨーカイ」というグループに所属している。
- クリティカル時にダメージが高くなる「クナイ」を投げて攻撃する。味方を追尾する「快気の御札」で回復する。「鈴のご加護」で範囲内の味方に短時間の無敵を付与し、状態異常を治療する。「神出鬼没」で味方のそばに瞬時に移動したり、「壁走り」で壁を駆け上がることもできる。アルティメットは「狐走り」で、お狐様を召喚し、味方の移動速度と攻撃速度を上昇させ、クールタイムを短縮するバフ効果のある地形を作り出す。
- ライフウィーバー(Lifeweaver) / ニラン・プルクサマニー(Niran Pruksamanee)
- 声 - 白川周作[28]
- タイのチェンマイ出身で、生命を宿す物質「バイオライト」を発明した科学者。
- 武器は棘を高速で連射する「ソーン・ボレー」。「ヒーリング・ブロッサム」は長押しでチャージし、対象の味方を回復する。アビリティはヒーローが乗ると上昇するプラットフォームを設置する「ペタル・プラットフォーム」、進行方向へダッシュしつつ自分のライフを回復する「若返りの風」、味方にバリアを張りつつ自身の元へ引き寄せる「ライフグリップ」を持つ。アルティメット・アビリティは「命の樹」で、巨大な樹を植え、周囲の味方を一定間隔で回復させる。
- イラリー(Illari) / イラリー・キスペ・ルイーズ(Illari Quispe Ruiz)
- 声 - 白那美アンジュ[29]
- ペルーのルナサピ出身で、太陽神の戦士の最後の生き残り。
- 武器は自動チャージ式の長射程ライフルの「ソーラー・ライフル」で、敵にダメージを与えるチャージ弾と味方を回復させるビームを使い分けることができる。アビリティは周囲の味方を回復させるパイロンを地形に設置する「ヒーリング・パイロン」、進行方向へ突進し敵をノックバックさせる「アウトバースト」を使う。アルティメット・アビリティは「キャプティブ・サン」で、発動すると自身が空中を浮遊し、爆発するエネルギー弾を発射する。爆発に巻き込まれた敵は一定時間動きが鈍り、追加でダメージを与えるとさらに爆発する。
- ブリギッテ(Brigitte)
- 声 - 大森ゆき
- スウェーデン出身。ロケットフレイルによる打撃とバリアによる防御を得意とする。ラインハルトに付き従っている。
- 「ラリー」発動中の間は「バリア・シールド」が大きくなり、耐久値も上がるようになった。
- マーシー(Mercy)
- 声 - 大原さやか
- スイス出身の医者。ヴァルキリースーツで空を飛び、ナノテクノロジーにより人々の傷を癒す。
- オーバーウォッチ2スキンではショートヘアになっている。
- ルシオ(Lúcio)
- 声 - 興津和幸
- ブラジル出身のミュージシャン。
- オーバーウォッチ2スキンは青系になっている。
- ゼニヤッタ(Zenyatta)
- 声 - マンモス西尾
- ネパール出身のオムニック僧。ゲンジの師匠。
- 2では新たに「スナップ・キック」というパッシブを取得し、近接攻撃で敵をノックバックさせられるようになった。
- アナ(Ana)
- 声 - 榊原良子
- オーバーウォッチの元副司令官の敏腕狙撃手。
- モイラ(Moira)
- 声 - 園崎未恵
- アイルランド出身の科学者。タロンに協力している。
- バティスト(Baptiste)
- 声 - 咲野俊介
- ハイチ出身のコンバットメディック。
- ジュノ(Juno)
- 声 -
- シーズン12で実装予定
ゲームシステム
PVP新ルール
アンランク及びライバル・プレイの新ルールとして「プッシュ」が追加。また、アップデートにより「フラッシュ・ポイント」も追加された。
- プッシュ
- 「バリケードマーカー」というオブジェクトをロボットを使い敵拠点に押し込むことが目的となる[30][31]。前作の「エスコート」と「コントロール」を混ぜたようなルール。
- フラッシュポイント
- 広大なマップでポイントを制圧するルール。1つのマップには合計5つのポイントがあり、1つのポイントが制圧されると、次のポイントが解放される。3ポイント先取したチームの勝利。
- 前作の「アサルト」に代わるポイントキャプチャー方式のルール。
バトルパス
前作のトレジャーボックスを入手し、アイテムを入手するシステムはOW2では廃止される。前作で未開封のトレジャーボックスを所持していた場合は自動的に開封された上で中身が継承される。
本作ではバトルパスとショップによりアイテムを入手する形式になる[32]。
試合を完了したり、特定の条件を達成することでXP(経験値)を入手し、それが一定値に達すると、報酬が得られるようになっている。本作から導入されるゲーム内通貨の「オーバーウォッチコイン」を使用することで入手することも可能。オーバーウォッチコインはゲーム内で特定の条件を満たすことで入手できるが、リアルマネーで購入することも可能。
任務
PVE(プレイヤー バーサス エネミー/敵コンピュータと戦うモード)は2023年のアップデートで追加された。ゲーム内ショップでインベージョン・バンドルを購入する必要がある。
2019年当初はヒーローを成長させスキルを習得するモードが開発中と報じられたが、開発期間の長期化から中止が発表された。
ストーリー任務
4人のプレイヤーで遂行するストーリーモード。AIに代行させることで1人でのプレイも可能。ストーリーの進行に合わせて使用できるヒーローが決まっている。ヌルセクターから世界を守るべくオーバーウォッチのヒーローたちが戦いを繰り広げる。マップは前作の倍近く広くなる。
舞台
新たにトロントやヨーテボリ、モンテカルロ、リオデジャネイロといったマップが追加されている。
前作のマップも昼だったルート66が夜になったり、夜だったドラドが夕暮れになるなどライティングが変化する。
前作のアサルトマップはクイック・プレイやライバル・プレイには登場しなくなるが、カスタムゲームやワークショップには残る[33]。
プッシュ用マップ
- ニュー・クィーン・ストリート(NEW QUEEN STREET)
- カナダの大都市トロント。楓の並木や、カーリング場、ホッケー選手の像などがある。新ルールの「プッシュ」用マップ。
- コロッセオ(COLOSSEO)
- イタリアの歴史ある街ローマ。新ルールのプッシュマップ。
- エスペランサ(ESPERANÇA)
- ポルトガルの海岸沿いの街を舞台にしたマップ。新ルールのプッシュマップ[34]。
ハイブリッド用マップ
- ミッドタウン(MIDTOWN)
- アメリカ合衆国の大都市ニューヨーク。ハイブリッドマップ。消防車型のペイロードを駅まで運ぶ。
- パライソ(PARAÍSO)
- ブラジルの大都市リオデジャネイロ。ルシオの故郷で「クラブ・シネステージア」がある。PvPマップではハイブリッド。PvEマップとしても登場し、オーバーウォッチ1のマップの2倍の広さになる。
エスコート用マップ
- サーキット・ロイヤル(CIRCUIT ROYAL)
- モナコのモンテカルロ。タロンの財務担当マクシミリアンの拠点がある。ゲームルールはエスコートで、F1カー風のペイロードをカジノまで運ぶ。
- シャンバリ寺院(SHAMBALI MONASTERY)
- ネパールにあるオムニックたちの寺院。エスコートマップ。トラック型のペイロードを寺院まで運ぶ。
コントロール用マップ
- 南極半島(ANTARCTIC PENINSULA)
- 南極のマップ。
フラッシュポイント用マップ
- ニュージャンクシティ(NEW JUNK CITY)
- オーストラリアの街。新ゲームルールのフラッシュポイント用マップ。
- スラヴァーサ(SURAVASA)
- インドの街。フラッシュポイント用マップ。
任務用マップ
- ヨーテボリ(GOTHENBURG)
- スウェーデンにある町ヨーテボリ。トールビョーンやブリギッテの故郷。
開発
ブリザード・エンターテイメントの開発チームは『オーバーウォッチ2』の制作前に拡張パックにするのか続編にするのかを話し合った。その際にユーザーの間で要望の多かったストーリー要素の導入が決定した。その他にもゲームエンジンの一新、グラフィックの刷新、新ルールの導入などが検討された。一方で『オーバーウォッチ』で集めたコレクションを無にしないように、アイテムを引き継げるようになった。開発中には巨大ロボットの中にコントロールポイントがあり、それを奪い合うモードが検討されたが、ゲームバランスが悪く実装は見送られた[35]。プッシュは候補の中でもゲームバランスが取れており、初心者からプロゲーマーまで楽しめることから採用された。
当初は開発リソースの多くを『オーバーウォッチ2』の開発に集中させていたが、運営中の『オーバーウォッチ』のアップデートやコンテンツの追加が滞るようになったため、2022年の3月に計画の変更を発表した。PvPモードとPvEモードを切り離し、PvPを前倒しして先行リリースすることになった[36]。
沿革
- 2019年
- 11月1日 - ブリズコン2019で正式発表。シネマティック・トレーラー「Zero Hour」発表。
- 2021年
- 2月20日 - ブリズコンラインにて、新ヒーロー「ソジョーン」、新マップ「ニューヨーク」、「ローマ」発表[37]。
- 2022年
- 3月11日 - ブリザードやオーバーウォッチリーグのプロプレイヤーなど関係者でのクローズドαテスト開始。また、4月下旬から行われるPC版のクローズドβテストの抽選受付開始[38]。
- 4月27 - 5月17日 - PC版の第1回PVPクローズドβテスト実施。新ヒーロー「ソジョーン」追加。新ゲームルール「プッシュ」追加。新マップ「ミッドタウン」「ニュー・クィーン・ストリート」「サーキット・ロイヤル」「コロッセオ」追加。
- 5月13日 - 早期アクセス開始日2022年10月5日、基本プレイ無料を発表。新ヒーロー「ジャンカー・クイーン」発表。
- 6月17日 - オーバーウォッチ1にOW2用の限定アイテムが付属した「オーバーウォッチ2 ウォッチポイント・パック」販売開始。
- 6月17日 - PC、PS4/5、Xbox One/X/Sで行われる第2回ベータテスト「クロスプレイベータ」の抽選受付開始。
- 6月29日午前3時(日本時間)~7月18日 - クロスプレイベータ実施。
- 9月15日 - 新ヒーロー「キリコ」、新マップ「エスペランサ」発表。
- 10月5日 - シーズン1サービス開始。
メディア展開
アニメ
オーバーウォッチ2のストーリーを描いたCGアニメが公式サイトやYouTubeのオーバーウォッチチャンネルで公開されている。
小説
オーバーウォッチ2を題材にした短編小説。公式サイトで公開されている。
- ヨーカイ (Yokai)
- 2022年9月24日公開。キリコとその仲間たちが鉄坂の街に銃が密輸されていることをつきとめ、止めようとする。作者はクリスティ・ゴールデン。
出典
関連項目
外部リンク