カレイドスコープ (メキシコのバンド)
カレイドスコープ (Kaleidoscope)は1960年代後半に活動したメキシコのサイケデリック/ガレージロック・バンド。 概要イギリスや、デヴィッド・リンドレーの居た同名のバンドとは関係なく、このカレイドスコープはメキシコのグループで、他の2バンドと同じく1960年代後半に活動していた。バンドはメキシコ・シティ(後にクエルナバカ)で多くのギグを行っていたが、彼らの中にメキシコ出身者はいなかった。プエルトリコ出身のフランク・ティラードがヴォーカルとベースを担当し、同じくプエルトリコ出身のオルリー・バスケスとスペインから移住してきたペドリン・ガルシアがエレキギターを担当した。ドミニカ共和国のラファエル・クルスとフリオ・アルトゥーロ・フェルナンデスがドラムとオルガンを担当した。彼らは1967年にドミニカ共和国のファビオラ・スタジオで唯一のセルフ・タイトル・アルバムをレコーディングしたが、メキシコのレーベル、オルフェオンからリリースされたのはその2年後だった。彼らの唯一のアルバム(完全に英語で歌われている)は、分厚いハモンド・オルガン、ファズ・ギター、投げやりなヴォーカルを多用した、ガレージロック・サイケデリック・ロックの典型的な作品ではあるが、かなり良質なものだった。このアルバムは、67年ごろのサイコ映画のサウンドトラックのようだが、そのような映画音楽とは一線を画しており、予測不可能な奇抜なエフェクトとリード・ヴォーカル(かすかにメキシカン・スペイン語の訛りが感じられる程度)が淡々としたシニカルな雰囲気を醸し出している。このLPの初回プレス枚数はわずか数百枚で、ラ・シルエラ・エレクトリカからリイシューされたものの、600枚の限定盤だったと伝えられている[1][2]。 メンバー※1969年のアルバム、「Kaleidoscope」のクレジットより
ディスコグラフィー
収録曲:
シングル
脚注
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