キングストンテクノロジー
キングストンテクノロジー(Kingston Corporation)は、米国に本社を置く独立系メモリモジュール製造メーカーである。 DRAMモジュールのシェアは72.17% (2018) で世界第1位。2位のSMART Modular Technologies (5.07%) に大差をつけてトップシェアを維持している[1]。メモリモジュールの他にフラッシュメモリ、SSDを製造している。 概要キングストンは1980年代のハイテク市場で、メモリモジュール不足に対応するため表面実装技術 (Surface Mount Technology) の研究していたエンジニアのJohn TuとDavid Sunによって創設された。業界の基準となるSIMM (Single In-Line Memory Module) 製品の表面実装技術開発及び実装技術の特許取得に成功し1987年10月17日にKingston Corporation社を設立した。 キングストンはメモリ製品の後工程処理(組立て、テスト)に特化した企業である。 メモリチップの生産つまり前工程処理は行わず、メモリチップはサムスン電子、エルピーダなど大手半導体メーカーから購入している(かつてキマンダからも購入していた)。購入したメモリチップを世界各国に設置された同社の後工程工場でメモリモジュールに組み立て、精密な製品検査を行い、システムメーカーや販売代理店に流通させ、販売している。 メモリモジュールは、パソコン、サーバ、ワークステーション、プリンター、デジタルオーディオプレーヤー、デジタルカメラ、携帯電話などに対応し各用途に向けたメモリ製品は2,000点以上とされる[要出典]。 米国カリフォルニア州ファウンテンバレーに本社及び製造工場を設置。1996年にイギリス ロンドンにヨーロッパ本社を設置。更に1997年には台湾新竹サイエンスパークにアジア本社を設置した。 また、ドイツ、フランス、オーストラリア、中国(北京)に販売拠点を設置している。 また、メモリモジュールの製造、及び半導体の後工程部門は台湾、マレーシア、中国に設置されている。これら製造拠点はメモリ製品の品質管理において「ISO 9001」、「ISO 9002」を取得。また、環境マネジメントシステムでは「ISO 14001」を取得している。 キングストンは、ゲーミングブランド「HyperX」を展開しており、マウスやキーボード、ヘッドセットなどを販売していたが、2021年、HyperXをHPに売却した。 2021年6月2日、キングストンは、HyperXをリブランドした新ブランド「FURY」を発表した。同ブランドでは、これまでHyperXブランドで販売してきたDRAMメモリやSSDなどのゲーミングラインナップを展開している[2]。 日本での販売代理店はプリンストン、SanMax、シネックス、フォースメディアが担当している。 2007年には48億ドルを超える売上を達成した[要出典]。 沿革
製品
脚注
外部リンク |