|
この項目では、経済学者について説明しています。アメリカンフットボール選手については「クリス・シムズ」をご覧ください。 |
クリストファー・シムズ(Christopher Albert Sims、1942年10月21日 - )は、ワシントンD.C.で生まれたアメリカの経済学者である。主にプリンストン大学で教鞭を取っており、専攻は計量経済学、マクロ経済学である。2011年にトーマス・サージェントと共にノーベル経済学賞を得た。
略歴
業績
- 計量経済学とマクロ経済理論の分野で多くの論文を書いている。特に、マクロ経済学の実証分析においてベクトル自己回帰モデル(英語版)(VARモデル)を利用して動学的効果の推計を行う手法を発展させた。
- 構造VARモデルを用いた手法は金融政策の因果効果の方向を評価することを可能にしたとシムズは述べている。彼はこの手法を用いてマネーサプライの変化がインフレーションに影響を与えることを明らかにし、このことから中央銀行はマネーサプライを通じてインフレをコントロールすることが可能であるとして、ミルトン・フリードマンに代表されるマネタリストの理論が実際に成立していることを示した。一方で、金利やインフレの変化がマネーサプライの変化をもたらすといったような効果も確認され、中央銀行が経済状況に反応して政策行動を取るというような逆向きの因果関係も同様に成立していることを示している。
- また彼は、ベイジアン計量経済学も主導した。これは、経済政策を定式化し、評価する場合に役だったと言える。
ノーベル経済学賞
註
関連項目
外部リンク
|
---|
1931年 - 1960年 | |
---|
1961年 - 1980年 | |
---|
1981年 - 2000年 | |
---|
2001年 - 2020年 | |
---|