クワガタムシ亜科
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分類
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クワガタムシ亜科(クワガタムシあか、Lucaninae)とは、昆虫綱・コウチュウ目・クワガタムシ科に属する亜科の一つ。クワガタムシ科最大の亜科であり、ほとんどのクワガタムシはこの亜科に分類される。
形態
多くの属に分類されて多様化しており、主な特徴として脚の左右の基節は隣接せず・やや扁平な体付き・触角の片状節は他の亜科ほど集約せず・発達した眼縁突起を持つなどが挙げられる。性的二形は顕著で、オスは大アゴの大きさに合わせての頭部も幅広いものが多いだが、チリクワガタ属・ムナコブクワガタ属・マルガタクワガタ属などでは雌雄共に頭部が小く、キンイロクワガタ亜科の外見に近い。チビクワガタ族やコマルクワガタ属のような性的二形がほぼ見られない群もある。
分類
以下の分類は、Smith 2006 によって提唱され、ルリクワガタ類とチビクワガタ類を含んだ体系となる[1]。
Australognathus・Erichius・Chileistomusの属和名はそれぞれSphaenognathus(シワバネクワガタ属)・Pycnosiphorus(サメハダクワガタ属)・Sclerostomus(ムネツノクワガタ属)と重複になる為、ここで学名のみを記す。
分岐図
Kim & Farrell (2015) の分子系統解析により、クワガタムシ亜科の大部分の分岐順序が明らかとなっている。中にルリクワガタ族は最も基盤的で、残り全ての分類と姉妹群をなす。かつて一部の文献に亜科として独自に分類されたチビクワガタ族も、クワガタムシ亜科に含まれることが明らかになった[2]。
脚注