サイバー・ドラゴン
サイバー・ドラゴンは遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲームに登場する架空のモンスターの一種であり、またそのカード名を指す。略称は「サイドラ」[1]。このカードを主軸としたデッキは「サイバー流」と呼ばれる[2]。 概要2005年5月発売の「CYBERNETIC REVOLUTION」で初登場[3]。「サイバー・ツイン・ドラゴン」、「サイバー・エンド・ドラゴン」などの派生モンスター、及びサポートカードも同時に登場する[3]。その後「EXPERT EDITION Volume.4」で再録[4]。「GOLD SERIES」でも再録された[5]。また2011年発売の「GOLD SERIES 2011」には、派生形の「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」も収録されている[6]。構築済みのストラクチャーデッキでは2009年発売の「マシンナーズ・コマンド」に収録されている[7]。 効果は「相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在していない場合、手札から特殊召喚できる」というもの。遊戯王においては、レベル5以上の「上級モンスター」を通常召喚する際には1体のモンスターをリリースする(墓地へ送る)というコストを必要とする。しかし、このモンスターは、条件付きではあるが召喚条件が緩く、下級モンスターのように手軽に利用することが出来る[8]。また、特殊召喚であるため同一ターン内で別のモンスターを通常召喚することも可能。後述の「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」と組み合わせれば、相手の機械族を一掃する事も可能(ただし、こちらの機械族モンスターを一掃される可能性もある)。こうした汎用性の高い効果から流行し、「サイバー・ドラゴン」の攻撃力である2100は、一つの指標となった[9]。 強力な効果を持っていたため、初登場時からプレイヤー達に注目される[1]。2005年の3月から8月にかけての公認大会では、採用率ランキングで6位に入った[1]。当時、大会で多くの実績を残していた、「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」「突然変異」を中核とした【変異カオス】と呼ばれる[10]デッキにも、派生形の「サイバー・ツイン・ドラゴン」と合わせて投入されていた。 2005年9月から2006年2月までの公認大会採用率は3位であった[11]。「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」は禁止カードに指定され使用できなくなったが、後釜として類似効果を持つ「カオス・ソーサラー」が注目されるようになると、その召喚のために必要なコストとして、「死霊騎士デスカリバー・ナイト」と共に採用されるようになった[12]。 2006年3月から8月にかけての採用率は2位であった。派生形モンスターとして「キメラテック・オーバー・ドラゴン」が登場、それを中核としたデッキに必須のパーツとして採用されていた[13]。2006年9月から2007年2月にかけての採用率は、ついに1位となった[14]。2007年3月から2007年8月、2007年9月から2008年2月にかけても採用率は1位をキープした[15]。またこのころ、「サイバー・ドラゴン」を素材とし、相手の機械族モンスターも吸収して特殊召喚出来る派生形モンスター「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」が登場した[16]。 世界大会における採用率は、2006年が3位[17]、2007年では1位であった[18]。2006年においては、「最先端のアタッカー」とされており[19]、2006年度世界大会優勝者が2枚[19]、2007年度世界大会優勝者は、遊戯王における同名カードの投入枚数の最大の上限である3枚投入していた[20]。2008年の世界大会優勝者は、使用したデッキは「サイバー・ドラゴン」を中核とするものではなかったが、2枚投入していた[21]。 2008年3月1日より準制限カードに指定され[9]、さらに2008年9月1日より制限カードに指定された[22]。しかし、2010年3月1日より準制限カードに緩和され[23]、2010年9月1日では無制限カードとなった[24]。 攻撃名は「エヴォリューション・バースト」。魔法カードとしてOCG化もされ、遊☆戯☆王ファイブディーズ デュエルターミナル第一弾に収録された。また、シャドウバージョンと呼ばれる黒い「サイバー・ドラゴン」もOCG化されたが、発行当初はACADEMY DUEL DISK スペシャルセット付録の限定品で入手困難であり、後にVジャンプ(2008年6月号)の付録になった。 2013年12月には、「サイバー・ドラゴン」を主軸としたストラクチャーデッキ「機光竜襲雷」が発売された[2]。前述の黒い「サイバー・ドラゴン」やストラクチャーデッキとしては珍しく融合モンスター「サイバー・ツイン・ドラゴン」、新規カードとしてエクシーズモンスター「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」が収録されている。 使用者データ
関連カードモンスターカード
融合モンスター
エクシーズモンスター
魔法・罠カード
脚注
参考文献
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