ジミー・オズモンド(Jimmy Osmond、1963年4月16日 - )は、アメリカ合衆国の男性歌手、実業家である。幼少時の表記は、リトル・ジミー・オズモンド (Little Jimmy Osmond)。日本でも「ジミー坊や」の愛称で人気を博した。
略歴
1967年、3歳でオズモンド・ブラザーズの末っ子としてデビューをする[1]。
1972年3月発売の「リバプールから来た恋人(英語版)」が全英シングルチャート1位(全米38位)を記録し、全英シングルチャート1位獲得最年少記録を更新する(当時、9歳8ヶ月)。ラヴァーン・ベイカーのカバー「Tweedle Dee」(邦題は「陽気なジミー」)が全英4位を記録する。
1974年、エディ・ホッジスのカバー「I'm Gonna Knock on Your Door(恋の売り込み)」が全英11位を記録する。
1992年、ミズーリ州ブランソンのBob O Links Theatreを買収し、「オズモンズ・ファミリー・シアター」と改名して、オズモンズ・ファミリー定期公演を行う[1](2009年に売却。クレイ・クーパー・シアターとして再オープンしている)。
2014年、アンディ・ウィリアムスの遺族に依頼され、ウィリアムスが1992年にブランソンにオープンした「ムーン・リヴァー・シアター」を買収し運営をする[1]。2016年1月に「アンディ・ウィリアムス・パフォーミング・アーツ・センター」と改名する[2]。
日本との関わり
1970年2月にアメリカで録音した[3]日本語歌詞の「ちっちゃな恋人(My Little Darling)」を、同年4月5日に日本でシングルとして発売する(日本コロムビア・デノン[注釈 1])。同曲はオリコン2位、レコード売り上げ30万枚を超えるヒットを記録し、自身初のゴールドレコードを獲得する[4]。同年、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組『祭りだ!ワッショイ!』のワンコーナー「おたのしみアニメ劇場(歌謡アニメ劇場)」でもジミーの歌う「ちっちゃな恋人」が使用された[5]。なお、日本では「ちっちゃな恋人」のほか3枚のゴールドレコードを獲得している[6]。
1981年、『日曜お笑い劇場』に留学生という設定で出演した[6]。
1987年、マイケル・ジャクソン『バッド・ワールド・ツアー』において、日本公演の仲介役を務めた[6]。
2017年、37年ぶりの日本公演を日経ホールで開催した[7]。
ディスコグラフィ
アルバム
- 『オズモンズ・イン・トウキョウ』 - The Osmonds Live In Tokyo (1971年、CD-7015) ※The Osmonds & Jimmy Osmond, Toshiyuki Miyama & His The New Herd名義
- 『ジミーのちっちゃなちっちゃなコンサート』 - Little Jimmy (1972年) ※日本のみ。帯には「涙くんさよなら」
- 『キラー・ジョー/陽気なジミー』 - Killer Joe (1972年、MM-2046)
- Little Arrows (1975年)
- 『君はプリティー/恋のI.D. Call』 - Kimi Wa Pretty (1981年、28SH-46) ※日本のみ
- Siempre Tu (1985年) ※スペイン語で歌唱
- Keep the Fire Burnin’ (2000年)
シングル
- ちっちゃな恋人 - "My Little Darling" / 私のペギー - "Pegy O' My Heart"(1970年4月5日、CD-62)
- ヤング・ラヴ・スイング - "Young Love Swing" / シャ・ラ・ラ - "Sha La La"(1970年7月、CD-77)
- チュクチュク - "Chuk Chuk" / ジミーの子守唄 - "Jimmy Lullaby"(1970年、CD-90)
- ジングル・ベル - "Jingle Bells" / ママがサンタにキッスした - "I Saw Mammy Kissing Santa Claus"(1970年10月、CD-94)
- ジミー・オズモンドをあなたに Vol. 1(1970年11月、CD-3005) ※EP
- ジミーの陽気な盗賊たち - "Jimmy's The Happy Robbers" / みつけた幸せ - "I Found a Little Happiness"(1971年2月、CD-103)
- サインはピース - "Put Your Hand in The Hand" / フラーティン - "Flirtin'"(1971年7月、CD-1001)
- 涙くんさよなら - "Good-bye Mr. Tears" / 秘密の花園 - "Utopia"(1972年2月、CD-1014-IN)
- デイトはだめよ - "She is Good Lood" / バイ・バイ・スザンヌ - "Bye Bye Susanne"(1972年4月、CD-1019-IN)
- ママに捧げる詩 - "Mother Of Mine" / リヴァプールから来た恋人 - "Long Haired Lover From Liverpool"(1972年5月、CD-1020-IN)
- 陽気なジミー - "Tweedlee Dee" / キラー・ジョー - "Killer Joe"(1973年2月、DM-1240)
- マミー・ソング - "Give Me a Good Old Mammy Song" / 恋の売り込み - "I'm Gonna Knock on Your Door"(1974年4月、DM-1252)
- ひとりぼっちの秘密 - "Secret Love" / 僕のメッセージ - "Message"(1978年、SFL-2306)
- 君はプリティー - "Kimi Wa Pretty" / TOKYOサバンナ - "Tokyo Savannah"(1981年、07-5H-93)
- そよ風に乗って - "Livin' In Love" / ワン・モア・チャンス - "One More Chance"(1982年、07-5H-113)
オズモンズ
- 『ベスト・オブ・オズモンズ』 - Best of the Osmonds (1971年、CD-4038-39)
- 『オズモンズと楽しいクリスマス』 - Christmas Holiday (1971年、CD-7006)
関連項目
脚注
注釈
- ^ 当時のオズモンド・ブラザーズはCBSレコード(日本ではCBS・ソニー)専属であったが、ジミー個人はCBSとの専属契約とは無関係のため日本コロムビアからの発売が可能であった[3]。
出典
外部リンク