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この項目では、イタリアのコムーネについて説明しています。その他の用法については「ソレント (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ソレント(ソッレント、イタリア語: Sorrento、ナポリ語: Surriento)は、イタリア共和国カンパニア州ナポリ県にある、人口約1万6000人の基礎自治体(コムーネ)。ナポリからナポリ湾を挟んで南南東へ約30km、ソレント半島の北海岸に位置する都市である。
対岸にヴェスヴィオ山を望む、風光明媚なリゾート地として著名であり、ナポリ民謡(カンツォーネ)「帰れソレントへ」でもその名が知られる。またカプリ島やアマルフィ海岸(アマルフィ、ポジターノ)といった観光地、ナポリやサレルノといった大都市へのフェリーが発着する。
名称
ソッレントとも。ナポリ語ではSurrientoとなる。
地理
位置・広がり
ソレント半島の北側、ナポリ湾に面した都市で、市街地は海沿いに切り立った崖上に広がる。州都・県都ナポリからはナポリ湾を挟み、南南東へ約27kmの距離にある[4]。また、カプリから東北東へ約15km、アマルフィから西へ約19km、サレルノから西へ約34kmの距離にある[4]。
自治体としてのソレントの領域は、半島南側にも広がっており、サレルノ湾にも面している。東(半島の付け根側)にサンタニェッロ、西(半島の先端側)にマッサ・ルブレンセと境界を接する。
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ソレントの海岸
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Marina Grande
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ソレント
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ソレント市街とヴェスヴィオ山
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Marina Piccola
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狭隘な街路
行政
分離集落
ソレントには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Casarlano, Cesarano, Marano, Priora, Santa Lucia, Sorrento Capo, Marina Grande, Marina Piccola, Sottomonte
文化
ナポリ民謡(カンツォーネ)「帰れソレントへ」で知られる。この曲は1902年にエルネスト・デ・クルティスによって作曲されたもので、ジャンバッティスタ・デ・クルティス(エルネストの兄)が作詞を行った。また特産のレモンで作られたリキュールであるリモンチェッロや、寄木細工もソレントの特産品である。
姉妹都市
- 熊野市(日本・三重県)[5]
- 長い歴史と海に面した景観を持つ観光地としての性格や、柑橘類栽培や木工生産などの産業面で共通点が多いところから、熊野市から提携を打診[5]。
交通
鉄道
ナポリからのチルクムヴェスヴィアーナ鉄道ソレント線の終着駅となっている。
道路
- 国道
アマルフィ海岸を貫く国道163号アマルフィターナ街道 (it:Strada statale 163 Amalfitana) へは、SS145を経て東のピャーノ・ディ・ソッレントで合流する。
港湾
ソレント港からは、ナポリ、カプリ島、アマルフィ、ポジターノ、サレルノなどへの多数のフェリーが運行されている。
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
ソレントに関連する
メディアおよび
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