ダニー・サラザー
ダニエル・ダリエル・サラザー・デル・ロサリオ(Daniel Dariel Salazar del Rosario, 1990年1月11日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手(投手)。右投左打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はサリー[1]。 経歴プロ入りとインディアンス時代2006年にクリーブランド・インディアンスと契約を結んだ。 2007年に傘下のドミニカン・サマーリーグ・インディアンスでプロデビューを果たした。 2008年にアメリカに渡り、この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・インディアンスに所属した。 2009年からの3年間はA級レイクカウンティ・キャプテンズに所属した。 2010年8月にトミー・ジョン手術を受け、翌年途中までリハビリ生活を送る。 2011年シーズン終了後の11月18日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐためにインディアンスの40人枠入りした。 2012年はA+級カロライナ・マドキャッツとAA級アクロン・エアロズでプレーした。 2013年は開幕をAA級アクロン・エアロズで迎え、5月にAAA級コロンバス・クリッパーズに昇格。さらに7月にメジャー初昇格を果たした。7月11日のトロント・ブルージェイズ戦で先発し、5回終了まで無安打に封じて6回1失点・7奪三振の投球で初登板初勝利を挙げるなど鮮烈なメジャーデビューを飾った(このデビュー戦での7奪三振はルイス・ティアントが1964年7月19日のニューヨーク・ヤンキース戦で記録した11個に次いで球団史上2番目の多さである。[2] )。翌12日にはコロンバスに降格となったが、8月に再昇格すると先発ローテーションに定着。2度目の先発となった8月7日のデトロイト・タイガース戦ではミゲル・カブレラから3打席連続三振を奪う快投を見せた。10月1日に行われたタンパベイ・レイズとのワイルドカードゲームでは先発の大役を任された(結果は4回3失点で敗戦投手)。シーズン成績は10試合に登板して2勝3敗・防御率3.12の成績を残した。また、50イニングで64奪三振を奪い、奪三振率は11.25と高い数値を記録した。 2014年は、プレシーズン・ゲームでは調子が上がらなかったが、チームの期待を背負って先発ローテーションに入れられた[3]。だが、打ち込まれる場面が目立ち、一旦はマイナー降格した。だが、復帰後は安定したピッチングを見せ[3]、最終的には防御率4.25・6勝8敗・奪三振率9.8という成績をマークした。 2015年も先発ローテーションに入り、この年は30試合に投げて初めて規定投球回に到達。防御率3.45・チームの勝ち頭タイとなる14勝を挙げたほか、リーグ7位の195奪三振を記録 (奪三振率9.5) するなど、大ブレイクを果たした。 2016年9月9日のミネソタ・ツインズ戦で右前腕部の張りを訴え、負傷降板した。9月12日にMRI検査を受けた結果、屈筋の炎症と診断され、多血小板血漿(PRP)の注射療法を受けた。約10日間のノースロー調整を余儀なくされ、全治3~4週間で残りレギュラーシーズンは全休することになった[4]。離脱するまでに25試合に先発登板し、防御率3.87・2年連続2ケタ勝利となる11勝6敗・3シーズンぶりの10.0超となる奪三振率10.6・オールスターゲームに選出されている。10月25日にワールドシリーズのアクティブロースターに登録された[5]。 2017年は5月までに3勝5敗・防御率5.50と不調で、6月6日に右肩の故障で故障者リスト入りした[6]。結果、この年は23試合登板(先発19、リリーフ4)に終わり、5勝6敗・防御率4.28と3年連続2桁勝利はならなかった。 2019年は2年ぶりに実戦復帰を果たしたが、肩のケガの影響などで速球の平均球速が2017年以前の95mph(約153km/h)から86mph(約138km/h)に低下。メジャーでの登板は1先発のみであった。オフの11月4日にFAとなった[7]。 ヤンキース傘下時代2022年4月13日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ[7]。3シーズンぶりのMLB組織との契約であり、怪我からの復活が期待されたが[8]、実戦登板は傘下AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでの2試合に留まり[7]、9月20日に自由契約となった[7]。 投球スタイル最速161km/h、平均球速152km/hのフォーシームが投球全体の半分以上を占め、次いで約138km/hのチェンジアップ、約151km/hのツーシームを多投し、チェンジアップをウイニングショットとしている。また、約128km/hのカーブ、約137km/hのスライダーの計5球種を持ち球とする。マイナー時代からメジャー昇格後にかけて、チェンジアップとスライダーを武器としてきたが、2015年からカーブを投げ始めたことでスライダーの割合が減少し、2016年にはツーシームよりも頻度が少なくなった[9]。 詳細情報年度別投球成績
年度別守備成績
記録
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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