ダンシングウィスパーズ
『ダンシングウィスパーズ』は、庄司卓・作、田沼雄一郎・イラストのライトノベル作品。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より1994年6月から刊行。 概要前作であるライトノベル『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』の続編で、世界観は同じ。オーキーズのセリアンアークとミーファンファの冒険物語。未完である。 登場人物
虚空帝国
用語オーキーズオーキーと呼ばれ、もともとは「渡り鳥」を指す言葉として用いていたが、世界を隅々まで流浪して回り、行く先々で様々な仕事を行うことで日々の糧を得る人々の事を指すようになった。(『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』のプロローグより) オーキーズフラターニティオーキーの相互扶助を目的とする組織。オーキー同士のパートナー斡旋、仕事の紹介などをする。大都市にはオーキーズロッジというフラターニティの支局が設けられている。 アブストラクト機械などを経由して行っていた作業や効果を「行おうとする意志」と「その結果」という極限のプロセスまで簡略化してしまったもの。人の意識の場を形づくる「プシオン場」と、16のエレメントが物質化した「フロギストン」が反応すると「プシオン=フロギストン反応系因果律遡行効果」により「対象とする事象スケールにおける、組み替え可能な因果律の変更」を行い、人の意志を現実のものにする(『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』1巻p64)。 『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』時代では「コーパル」という16種類の「フロギストン」結晶体を媒介にして発生させていたが、本作の時代では、結晶フロギストン(コーパルのこと)を繊維状に加工することができるようになったため、アブストラクターの着る衣服そのものが各種エレメントのフロギストンになっているため、衣服を着用していれば、コーパルなしでアブストラクトを使えるようになった(1巻p47)。 フロプス加工「フロギストン=プシオン反応」が省略されて「フロプス」と呼ばれている。エネルギーの物質化であるフロギストンと、人間の精神活動により発生するプシオンの反応により、様々な効果を起こす事ができる。武器や様々な機器を人の意志に呼応するように改良し、護符ならば周囲に防御結界を作り、剣ならば、離れた敵を切り裂き、金属の鎧を一刀両断し、船ならば、空を走らせることが可能となる。 ポリウォーター水の重合体(ポリマーの水だからポリウォーター)。触媒の混在下で、水を短時間に加圧、加熱、そして、急速冷却を繰り返すと、水分子が重合して固体となる。セリアンアークの持つ「ポリウォーターの剣」は軽く強靱で、たとえ刃こぼれしても、水に浸けておくだけで元の状態を取り戻す。加工が難しく大変高価(『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』1巻p339)。 帆船巫女フロプス技術によって駆動するフロプス帆船を制御する能力を持った者のこと。本作ではウェラノーノスとその姉であるタリュナノーノスが帆船巫女である。 既刊一覧
CDパイオニアLDCより発売。
1. 白金の聖女をさがして 2. オープニング・テーマ~女神は誰に微笑む? 3. 集える吐息たち 4. ミュテラ神殿の預言 5. アンティセナ 6. 戦いの中で…… 7. 旅立ちの時 8. エンディング・テーマ~オー,フレンズ! 脚注
外部リンク
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