ナポリ国立考古学博物館[1][2][3](ナポリこくりつこうこがくはくぶつかん、伊: Museo Archeologico Nazionale di Napoli、略称: MANN)は、イタリアのナポリにある国立考古学博物館。ポンペイ・ヘルクラネウムの出土品やギリシア美術・ローマ美術の収蔵で世界的に知られる[2]。
主な収蔵品
主な収蔵品に、『ファルネーゼの雄牛(英語版)』『ファルネーゼの皿(英語版)』などからなるファルネーゼ・コレクションや[2]、アレクサンドロス大王を描いたポンペイのモザイク画『アレクサンドロスのモザイク(英語版)』[1][2][4]などがある。
1階にファルネーゼ・コレクション、中2階と2階にポンペイ・ヘルクラネウムの出土品、地下に古代エジプトの出土品が主に展示されている[2]。
展示室「秘密の小部屋(英語版)」には、ポンペイ・ヘルクラネウム出土の(英語版)エロティック・アートが集められている[2]。
ギャラリー
歴史
建物は、1585年に騎兵隊兵舎として建てられ[2]、1615年からナポリ大学の建物となった[3]。
1734年、ブルボン朝のカルロ(スペイン王としてはカルロス3世)がナポリ国王になると、母方のファルネーゼ家のコレクションの展示場としてカポディモンテ美術館を構想した[3]。合わせて、同時代に発掘が始まったポンペイ・ヘルクラネウムの出土品の展示場として、ポルティチ宮殿(英語版)に考古学博物館を開くことを構想した[3]。
1777年[2]、カルロの子フェルディナンド4世が構想を継ぎ、ポルティチ宮殿の代わりにこの建物に考古学博物館を開いた[3]。1816年、両シチリア王国成立に伴い「ブルボン王立博物館」となった[3]。1860年、イタリア統一に伴い、国立博物館となった[3]。以降現代まで、考古学の拠点として発展を続けている[3]。
関連項目
外部リンク
脚注