ピッティパンナ(スウェーデン語: pyttipannaまたはpytt i panna)はスウェーデンの家庭料理[1][2]。
スウェーデン語で「フライパンの中の小さいもの」を意味する語である。
一般的には、細かく切ったゆでたジャガイモ、タマネギ、ソーセージなどを炒めて、目玉焼きを乗せる料理で、ジャガイモが余ったときに残りの食材で作られることも多い[2]。残り物を利用するところから焼き飯、炒飯との類似性を指摘されることもある[2]。
スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドのスーパーマーケットでは多くの野菜が入った冷凍のピッティパンナがスーパーマーケットで販売されている。ベジタリアンやビーガン向けのピッティパンナのように多くのバリエーションが存在する。
スウェーデンにおいて、ジャガイモは主食のあつかいであり、伝統的なスウェーデン料理にも欠かせない食材である。スウェーデンでピッティパンナによく用いられるソーセージはファールーコールブ(英語版)と呼ばれるファールン地区を起源とするソーセージである。またソーセージ以外にもハムやミートボールを角切りにしたものが用いられることもある。レストランで提供される際には牛ヒレ肉などが使われることもある。目玉焼きが添えられることが多い他、テーブルビートのピクルスをスライスしたもの、きゅうりピクルスをスライスしたもの、ケッパーなどが添えられることも多い。
フィンランド、ノルウェーにも同様の料理があり、フィンランド語: Pyttipannu、ノルウェー語: Pytt-i-panneと呼ばれている。デンマークにも同様の料理が存在するが、ビクセマー(デンマーク語版)(またはビクセメズ)と呼ばれる。
※サツマイモを用いる場合もある。