『プライムニュース』(PRIME news)は、フジテレビおよびBSフジにて、2018年4月2日から2019年3月31日まで統一ブランドとして放送されていた報道番組である[1]。
概要
「伝える報道から、発信・提言する報道へ。」をコンセプトに掲げたBSフジの報道番組『BSフジLIVE プライムニュース』を地上波およびインターネット配信にまで統一ブランドとして展開するもの。フジテレビでニュース番組のブランドが統一化されるのは、1984年以来34年ぶりである。タイトルロゴは地上波とBSでは異なり、地上波の「プライムニュース」はデザインなどを統一したタイトルロゴを新規に制作、BSフジの「-プライムニュース」は既存のロゴ・テロップデザインを引き続き使用していた。
かねてから地上波、BS、CS、ウェブを連動させ視聴者に多角的にアプローチする4M戦略を展開してきたが、フェイクニュースが問題になるなど情報が氾濫する現代社会において、「プライムなニュース」をお届けするというコンセプトの下、さらに信頼される「ファクト」に基づいた正確で本質的なニュースを提供することを意味し視聴者に最も関心が高く役に立つ「重要なニュース」を「本質的な形」でお届けするというコンセプトとして『プライムニュース』をフジテレビ・BSフジの報道ニュース番組の統一ブランドにしたものである。"PRIME"には両方の意味を持ち合わせている。
これにより、単にニュースを伝えるのではなく、ニュースで浮き彫りになった問題点を多面的な観点から解説し、ゲストと共に議論。その中で新たなニュースを番組から発信し、視聴者へ前向きかつ具体的な提言をすることを目指していくこととしていた。[2]
『プライムニュース』を構成する番組群
フジテレビ
すべてその名称での放送は終了(系列局の一部番組は除く)
- 昼[注 1]
- 夕方[注 2]
- 平日深夜最終版[注 3]
- FNNプライムニュース α - 2018年4月2日から2019年3月30日まで毎週月 - 木曜日23:40 - 翌0:25、土曜日0:10 - 0:55(金曜日深夜)に放送されていた報道番組で、2017年10月2日から2018年3月31日まで放送していた『THE NEWSα』を改題リニューアルさせた番組。
- 日曜朝[注 4]
- 系列局でのスポットニュース
- フジテレビ系列で20時(頃)開始の各番組[注 5]の終盤3〜6分(ローカルセールス枠)の差し替え番組として、全曜日もしくは一部の曜日のみ「プライムニュース」の冠を付けたスポットニュースを放送している系列局がある。
BSフジ・BSフジ4K
- 平日夜
- BSフジLIVE プライムニュース - 2009年4月1日から(BSフジ4Kでは2018年12月3日から)毎週月 - 金曜日夜(現在は20:00 - 21:55)に放送している、帯の大型報道番組。BSフジ4K開局後は4K制作を実施。
- 土曜夜
- プライムニュース SUPER - 2016年10月1日から(BSフジ4Kでは2018年12月1日から)毎週土曜日21:00 - 21:55に放送している報道番組。上記帯番組の土曜版の位置づけ。同項参照。
ウェブ展開
- 2018年4月2日11時より、FNNニュースのポータルサイト「FNN.jpプライムオンライン」がオープンした。
特徴
- 4つの番組で共通のグラフィックデザインやスタジオセットを使用。フジテレビの資産として長期的に積み上げることを意識しており、効率化とコストパフォーマンスの向上も同時に図っている[3]。
- いずれの番組でも、画面左方に「インフォドック」と呼ばれる共通デザインの情報枠が表示される[注 6]。時刻や日付と曜日、および各地域の天気、今日のニュースの見出しやスポーツ結果などを切り替えながら表示する。通常は半透明のライトグレーで、速報時は赤色になる[3]。
- テーマ曲は全番組が亀田誠治によるもので、イメージが統一されている[4]。基本メロディラインを同じものとしてそのアレンジを施すことで番組ごとに使い分けをしている。また、『デイズ』『イブニング』では”プライム〜♪”のコーラスのあるもの・ないものも作られ、ネット局では後者が用いられた。
フジテレビのゴールデン・プライムタイム帯の番組のフルネット・飛び降りについて
系列局での放送状況
- 表内の「ネット状況」とは、全曜日20時台の番組の終盤6分のパートをネットしている状況を示す。
- 20時台の番組末尾6分間は、ローカルセールス枠のため、フジテレビ以外の通常時フルネットの局でも編成の都合により臨時に末尾6分を除く同時ネットに変更する場合がある一方、通常時末尾6分を除く同時ネット局でも臨時にフルネットで放送する場合がある。また、『潜在能力テスト』、『坂上どうぶつ王国』スペシャル放送時は、番組終盤6分に加え、番組全編がローカルセールス枠であるため、フジテレビ以外で通常時同2番組を同時ネットしている局でも編成の都合により臨時非ネットもしくは遅れネット(フジテレビと同時刻放送となったとしても)での放送に変更する場合がある一方、通常時非ネットとする局でも臨時に末尾6分を除く同時ネットまたはフルネットで放送する場合がある他、当番組がローカルセールス枠とネットワークセールス枠を跨ぐ19:00からの3時間スペシャル(または19:00開始の4時間スペシャル)放送時は飛び降り時刻を臨時に変更すると同時に、通常時時差ネットまたは非ネット局で19:57から飛び乗る局は時と場合によりフルネットまたは一部内容が放送されない20時からの2時間または3時間の短縮版をフジテレビからの裏送りによる同時ネットで放送することがある(飛び降り局も通常通り)。
- 通常時△、×の局では、前述の通り20時台の番組を従来通りスポットニュース廃枠前の20:54に飛び降り、各局別の自主編成(大半が自社制作のスポットニュース)を放送している。ただし、長時間特番時の中断ニュースや年末年始の特別編成時が放送される週には臨時に○に変更したり、逆にフジテレビ以外の通常時○の局でも臨時に△または×に変更し、各局別に自主編成を放送することがある。
- 19:00開始の2時間スペシャル以外の拡大版を行う場合、飛び降り時刻は臨時に変更される。
- ネット状況について
- ○…原則全曜日フルネット
- △…末尾6分を除く同時ネット(週末など定期的な曜日のみ、フルネットで放送)
- ×…原則全曜日で末尾6分を除く同時ネット
飛び降り点が設けられている番組
- 2024年3月時点。
- いずれの番組も20:54 - 21:00に飛び降り点が設けられている。
結果
2019年3月をもってフラッグシップともされていた『イブニング(平日版)』の終了する事が2月に報道された。また、昼の『デイズ』と夜の『α』についても同時期に終了し、『イブニング(平日版)』のメインキャスターでもあった反町理が『BSフジLIVE プライムニュース』に復帰することとなった[5]。
これに伴い、共通ブランドも「Live」をキャッチフレーズとし、『Live News』へと変更されることとなった。詳細は同項を参照。これにより、『プライムニュース』は地上波・BSフジ・BSフジ4K・ウェブ配信すべての統一ブランドとしては終了した[注 9]。また、昼の『デイズ』と夜の『α』は、『Live News』に変更後も引き継がれた。なお、日曜朝の『サンデー』についても統一ブランド展開の終わる2019年3月末をもって終了し、同年4月からは後継番組として『日曜報道 THE PRIME』を放送している。なお、ブランド名の源流たるBSフジ・BSフジ4Kの『BSフジLIVE - 』および『プライムニュースSUPER』は統一ブランド展開が終わった同月以降もBSフジ・BSフジ4Kの単独で継続している。
関連項目
- FNNニュースレポート - かつて放送していたフジテレビのニュースワイド番組。こちらも、昼・夕方・夜の統一ブランドだった(ただし、この時点ではBSデジタル放送はなかったため、地上波フジテレビ系列のみ。また日曜には『日曜TOP情報』や『竹村健一の世相を斬る』といった報道・討論番組はあったが対象から外されている)。
- PRIME NEWS Weekend - かつて放送していた『BSフジLIVE プライムニュース』の日曜昼版。同項参照。この番組は2017年度までに終了しており、『プライムニュース』を構成する番組群には含まれない。
- ホウドウキョク - 2015年から運営されている、Web専門のニュースチャンネル。ホウドウキョクで展開されていたテキスト、動画コンテンツがWebサイト『FNN PRIME』に徐々に移行されている。
- Live News - 2019年4月1日から『プライムニュース』に代わって放送されている、地上波の昼・夕方・夜の統一ブランド。
- NHKニュース - 長らくNHK総合テレビの定時ニュースのタイトルであったが、本番組終了から3年後の2022年4月よりニュース・報道番組の統一ブランドへリニューアルした(ただし、当ブランドとは異なり、以前からあったニュースワイド番組〈『おはよう日本』、『ニュース7』、『ニュースウオッチ9』など〉のタイトルも継続使用している)。
脚注
出典
注釈
外部リンク
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朝 |
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昼 |
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夕方 |
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最終 |
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関連項目 | |
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1週末版も放送。2土曜版も放送。3土曜版のみ放送。4日曜版のみ放送。 |