ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(ヘノッホ・シェーンラインしはんびょう、Henoch–Schönlein purpura)とは、全身性の小血管炎を主徴とする疾患である[1]。小児に頻繁に発症する[1]。かつては、アナフィラクトイド紫斑病とも呼ばれ[2]、現在ではIgA血管炎(IgAV)と呼ばれる[1]。
概要
紫斑、関節痛、腎炎、消化器症状を主徴とする細小動脈〜毛細血管炎を主徴とし[3]、紫斑、関節炎、糸球体腎炎などの症状を呈する[1][4][5]。小児(4歳から7歳)に多発し、秋から冬に多い。
原因
皮膚やその他の部位の小動脈へのIgAを含有する免疫複合体の沈着と、その結果生じる補体の活性化によりおこる[1][5]。抗原として考えられているのはA群β溶血連鎖球菌、ウイルス、昆虫咬傷、薬物などである[1][6]。β-溶連菌への感染が原因の30%から50%とされている[3]。
治療
主に対症療法である。症状が激しい場合はステロイドを使用する[1]。
参考画像
脚注
出典
関連項目
外部リンク