ヤマザキマザック美術館(ヤマザキマザックびじゅつかん)は、愛知県名古屋市東区葵一丁目に2010年(平成22年)4月23日開館した美術館[1]。山崎照幸の収集品を収蔵展示、運営はヤマザキ・マザック。
ヤマザキマザックの駐車場跡地に美術館を作る為に建設されたマザックアートプラザ美術館棟内に所在する[4]。
概要
工作機械メーカーであるヤマザキマザックの創業者である山崎照幸が収集した美術品コレクションを公開展示するものである[1][4]。
ロココ時代など18世紀から20世紀のフランス美術がメインで絵画のほかアール・ヌーヴォーのガラス工芸や家具なども展示している[1]。
作品に合わせて展示室の壁の色も赤・黄・青などの色が付けるなど、その時代の雰囲気を含めて再現する工夫が凝らされている[1]。
日本の美術館では珍しく、額装のガラスを外した展示を行っており、絵画の筆触を直接見ることが出来るのも特徴の一つである[1]。
また、図書室があり、コレクションに関連した書籍が閲覧できる(要予約)[5]。
大半の作品のカメラ撮影が許可されている。
入り口で作品解説の音声ガイドを借りることができる。
主な収蔵作品
絵画
造形
- オーギュスト・ロダン「サン・ピエール司教(カレーの市民)」「オウィディウスの『変身物語』」「ジャン・ド・フィエンヌ裸像(カレーの市民)」「裸体のバルザック C像」「永遠の偶像」「永遠の青春」「ピエール・デゥ・ヴェッサン裸像(カレーの市民)」「接吻」「苦悩の頭部 」
- エミール・ガレ「蜻蛉のテーブル」 「風景文鉢」「海藻文花器」 「菫文花器」「松文花器」「ホオズキ文化器」「葡萄文水差」「蝶にカラスムギ文花器」「クリダリア文花器」「蘭文花器」「花文花器」「マグノリア文杯」「ハシバミ文花器」「アザミ文花器」「ナスタチウム文花器」「月面小物入れ」「ニチニチソウ文花器」「ジャーマンアイリス文花器」「花器・エジナールとカール大帝の娘」 「ペン皿・緑色の善良な小市民」「文函」「飾り棚」「箪笥」「彫刻置台・バナナの木」「藤文ランプ」「蘭文花器」「藤文花器」 「蜻蛉文脚付杯」「木蓮文鉢」「海馬文花器」「オダマキ文花器」「においあらせいとう文花器」「朝顔文ランプ」「獅子型植込鉢」「アイリス文花器」
- ポール・アレクサンドル・デュマ「食堂用家具」「婦人用机」「陳列棚」
- バカラ社「シャンデリア(蜻蛉文様)」
- ポリフォン社「ディスクオルゴール」
- ジャック・グルベール「食器棚」「飾り棚」「衝立」
- ドーム兄弟社「シャンデリア」「葡萄文花器」「花形ランプ」「フロアランプ」「風景文ランプ」「薔薇文花器」「雪割草文花器」「草花文花器」
- ウジェーヌ・ガイヤール「椅子」「化粧台」
- ルイ・マジョレル「飾り棚」「寝室用家具」「ルームセット」「柱時計」「食堂用家具」「茶卓」「姿見」「化粧台」「書斎机」「居間用家具」「テーブル」
- ゴーティエ・ポワンシニョン社「椅子」
- ルイス・カムフォート・ティファニー「ケシ文ランプ」「蜻蛉文ランプ」
- ビュルグン・シュヴェーラー商会「ケシ文花器」
- デコシュモン 「魚文花器」
- シャルル・デスピオ「フォンテーヌ夫人」
交通アクセス
鉄道
車
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f g h i j “仏の名画並べ開館 ヤマザキマザック美術館”. 中日新聞 (中日新聞社). (2010年4月23日)
- ^ “関連施設”. ヤマザキマザック. 2013年5月3日閲覧。
- ^ “ごあいさつ”. ヤマザキマザック美術館. 2024年10月20日閲覧。
- ^ a b “新栄にヤマザキマザック美術館 4月23日開館”. 中日新聞 (中日新聞社). (2010年1月21日)
- ^ “ライブラリー・図書検索 図書室”. ヤマザキマザック美術館. 2014年11月2日閲覧。
外部リンク