リチャード・アンソニー・ヒューソン
リチャード・アンソニー・ヒューソン(Richard Anthony Hewson、1943年11月17日 - )は、イギリスの音楽プロデューサー、アレンジャー、指揮者、マルチ・インストゥルメンタリスト[1][2]。単にリチャード・ヒューソンとも称される。別名ハーブ(Herb)・ヒューソン[2]。自身による音楽プロジェクトであるラー・バンド(The RAH Band)の成功でも知られる[1][3]。 来歴イングランド北東部に位置するダラム州ティーズサイドのストックトン=オン=ティーズに生まれる[1][2]。ロンドン市立の名門音楽院ギルドホール音楽演劇学校にてクラシック音楽を学び、ビートルズの主要プロデューサーであったジョージ・マーティンは同校の先輩にあたる[1]。リチャードも卒業後の最初の仕事が1969年のメリー・ホプキンの曲「グッドバイ」のアレンジであったこともあり、同曲をプロデュースしたポール・マッカートニーからの信頼を得て、ビートルズのアルバム『レット・イット・ビー』の「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」や「アイ・ミー・マイン」のアレンジなどを手掛けている[1][4]。結果として、当時のビートルズのマネージャーであったアラン・クレインと、同アルバムの再プロデュースを任されたフィル・スペクター両者の思惑に加担することとなり、ジョージ・マーティンやポールらとはトラブルに発展している。しかしながら、ポールはウイングス結成後にリチャードとの仲を取り戻し仕事を依頼している[5]。 その後は、1975年の香港・オーストラリア合作映画『スカイ・ハイ』で主題歌のアレンジに[6]、1980年のアメリカ映画『ザナドゥ』ではサウンドトラックのアレンジ・指揮に関わっている[1]。 ラー・バンドラー・バンド(The RAH Band)とは、曲作りから演奏までリチャード一人の手によって、1977年にはじめられた音楽プロジェクトを指す[3][7]。バンド名はRichard Anthony Hewsonの頭文字にちなんでつけられた[3][8]。リチャードの妻であるリズ(Liz、本名エリザベス)・ヒューソンがボーカルを担当している[9]。アルバム『ミステリー』よりシングルカットされた「クラウズ・アクロス・ザ・ムーン」は、宇宙に滞在中の夫に向けた妻からのメッセージに込められている、夫婦愛をモチーフにした曲となっている[8]。同曲は1985年4月の全英シングルチャートで6位を記録した[8][10]。 ディスコグラフィアルバム
関連項目脚注
外部リンク |