初代ハムデン子爵ロバート・ハムデン=トレヴァー(英語: Robert Hampden-Trevor, 1st Viscount Hampden、1706年2月17日 - 1783年8月22日)は、グレートブリテン王国の政治家、外交官、作家。郵政長官(英語版)を務めた。
生涯
ロバートは1706年2月17日に、トマス・トレヴァーと彼の2番目の妻との間に長男として生まれた。1725年にオックスフォード大学のクイーンズ・カレッジ(英語版)を卒業し、次いでオール・ソウルズ・カレッジの研究員となった。
1729年に国務省(英語版)の書記官に任命された。1734年、ホレーショ・ウォルポールの下、秘書として連合州の大使館に移った。1739年に大使職を引き継ぎ、特命使節を経て1741年から全権公使となった。この頃、ホレス・ウォルポールと定期的に交流している[1]。
1750年にアイルランドの税務局長へ就任。1754年、ロバートは資産を継承したことを受け、ジョン・ハムデン(英語版)よりハムデンの名を受けた。彼の兄からトレヴァー男爵位(英語版)を襲爵してから12年後に当たる1776年、ハムデン子爵位(英語版)を創設した[1]。
ロバート・ハムデン=トレヴァーは1759年から1765年まで郵政長官(英語版)を務めた。彼はラテン語による詩作も行っており、その作品は1792年にパルマで『ポエマータ・ハンプデニアーナ』(ハムデンの詩)として出版されている。彼の次男であるジョン・ハムデン=トレヴァー(1749年 - 1824年)は、兄であるトマス・ハムデン=トレヴァーよりハムデン子爵位を襲爵してからわずか3週間後に死去したため、ロバートが創設した子爵位は3代目で断絶した[1]。
脚注
参考文献