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天使のハンマー

「天使のハンマー」
ピーター・ポール&マリーシングル
初出アルバム『Peter, Paul and Mary
B面 虹と共に消えた恋
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル フォーク
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
作詞・作曲 ピート・シーガー
リー・ヘイズ
プロデュース アルバート・グロスマン、ミルト・オクン
チャート最高順位
ピーター・ポール&マリー シングル 年表
レモン・トゥリー
(1962年)
天使のハンマー
(1962年)
パフ
(1963年)
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「天使のハンマー」
トリニ・ロペスシングル
初出アルバム『Trini Lopez at PJ's
B面 アンチェイン・マイ・ハート
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル フォークポップ
時間
レーベル リプリーズ・レコード
作詞・作曲 ピート・シーガー
リー・ヘイズ
プロデュース ドン・コスタ
チャート最高順位
ミュージックビデオ
「If I Had a Hammer」(Trini Lopez) - YouTube
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天使のハンマー」(てんしのハンマー、原題: If I Had a Hammer (The Hammer Song))は、ピート・シーガーとリー・ヘイズによって書かれたフォークソング。アメリカの公民権運動において代表的な「フリーダム・ソング」のひとつとして多くの市民やアーティストの間で歌い継がれた。

原題は「もし私がハンマーをもっていたら(実際にはもっていないが)」といった意味である。また、日本語題では「天使」という言葉が入っているが、歌詞にはそうした意味の言葉はない。このため、「ハンマーを持ったら」と題されることもある[3]

オリジナル・バージョン

1949年6月3日ニューヨークの聖ニコラス・アリーナでアメリカ共産党の主導者たちを集めた謝恩会が開かれた。その会で本作品はピート・シーガーとリー・ヘイズによって初めて演奏された。政府の転覆を謀ったとして訴えられた主導者たちは、当時連邦裁判所で戦っていた[4]

同年8月27日ニューヨーク州ピークスキル郊外でポール・ロブスンが企画したコンサートが予定されていた。しかしコンサート当日、反共主義者がコンサートに向かう人々を襲撃し、警察が向かうまでに13名が重傷を負う。このピークスキル暴動により9月4日に延期されたコンサートにおいて、ピート・シーガーは再び本作品を歌った[5]

1950年、シーガー、ヘイズらが結成した4人組みのフォーク・グループ、ザ・ウィーヴァーズ(The Weavers)がシングルとして発表した。シングルのタイトルは「The Hammer Song」であった。

ピーター・ポール&マリーのバージョン

1962年7月ピーター・ポール&マリーは「レモン・トゥリー」に続くセカンド・シングルとして本作品を発表した[1]。B面は「虹と共に消えた恋(Gone the Rainbow)」。同年10月13日付のビルボード・Hot 100で10位を記録した[6]。スタジオ・バージョンは全米アルバム・チャート1位を記録したデビュー・アルバム『Peter, Paul and Mary』に収録された[7]

ライブ・バージョンは『イン・コンサート』(1964年)や日本で独自に発売された『イン・ジャパン』(1967年の公演)などで聴くことができる。

1963年8月28日に行われたワシントン大行進で演奏した時の映像が、2004年に発売されたボックス・セット『Carry It On』のボーナスDVDに収録されている。また、ニューポート・フォーク・フェスティヴァルで演奏した時の映像も残されている。

トリニ・ロペスのバージョン

1963年トリニ・ロペスのデビュー・アルバム『Trini Lopez at PJ's』に収録された。ウェスト・ハリウッドのPJ'sでライブ・レコーディングされた同アルバムは大ヒットしゴールドディスクに認定された。ここから同年7月にシングルカットされた[2]「天使のハンマー」も同年9月7日から9月21日にかけてビルボード・Hot 100で3週連続3位を記録した[8][9][10]

その他のバージョン

アーティスト名 レコード・CD 備考
1960年 オデッタ Odetta at Carnegie Hall
1963年 ジャッキー・デシャノン 『Jackie DeShannon』[11]
1963年 ボビー・ダーリン Golden Folk Hits
1963年 マーサ&ザ・ヴァンデラス 『Heat Wave』
1963年 ザ・シーカーズ 『Introducing The Seekers』
1963年 ボビー・ライデル 『Top Hits of 1963』
1963年 ブラザース・フォア 『The Big Folk Hits』[12]
1963年 ヴィレッジ・ストンパーズ 『The Original Washington Square』 インストゥルメンタル。
1963年 クロード・フランソワ EP「Si j'avais un marteau フランス語詞。タイトルは「Si j'avais un marteau」。
1963年 レ・サーフス EP「Si j'avais un marteau」 フランス語詞。タイトルは「Si j'avais un marteau」。
1963年 テッド・パウダー シングル オランダ語詞。タイトルは「Had ik maar een hamer」。
1964年 リタ・パヴォーネ シングル イタリア語詞。タイトルは「Datemi un martello」。
1964年 サム・クック Sam Cooke at the Copa
1964年 アストロノウツ 『Everything Is A-OK!』
1964年 フレディ・スコット 『Freddie Scott Sings and Sings and Sings』
1964年 ブライアン・ハイランド 『Country Meets Folk』
1965年 ギャルズ・アンド・パルズ EP「Om jag haft en hammare」 スウェーデン語詞。タイトルは「Om jag haft en hammare」。
1965年 アレサ・フランクリン Yeah!!!
1965年 ジョニー・リヴァーズ 『Johnny Rivers Rocks the Folk』
1966年 メル・トーメ Right Now!
1966年 フォー・トップス 『Four Tops Live!』[13]
1967年 ザ・ステイプル・シンガーズ 『For What It's Worth』
1968年 ワンダ・ジャクソン 『The Many Moods of Wanda Jackson』
1973年 ジョニー・キャッシュ Any Old Wind That Blows ジューン・カーター・キャッシュと共に歌っている。
1976年 ザ・コースターズ シングル
1998年 ナンシー・グリフィス Other Voices, Too (A Trip Back to Bountiful)
2013年 アレックス・チルトン 『Electricity By Candlelight NYC 2/13/97』 録音は1997年[14]

脚注

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