女ドラゴンと怒りの未亡人軍団
『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』(おんなドラゴンといかりのみぼうじんぐんだん、原題:楊門女將之軍令如山)は、2011年の中国映画。DVD邦題は『楊家女将伝 〜女ドラゴンと怒りの未亡人軍団〜』。 概略『楊家将演義』の派生作品である京劇『楊門女将』の映像化作品。1972年の映画『14アマゾネス 王女の剣』のリメイク。製作費5000万元(約6.3億円)がつぎこまれた大作だが、中国のラジー賞と呼ばれる「金のほうき賞」で2012年の作品賞、監督賞、男優賞、女優賞の全部門にノミネートされ、主演のセシリア・チャンが「最も失望させられた女優賞」を受賞した。
あらすじ中国・宋の時代、辺境を守る楊宗保率いる部隊は、天門関で西夏軍と戦い全滅した。 天門関の戦いの18年前、遼国の天門陣を破るため降龍木を探していた楊宗保は、山賊の娘・穆桂英と穆柯(ムウカ)砦で出会う。山賊の仲間を朝廷から守るため、穆桂英は楊宗保と夫婦になる。 ただ一人残された楊家の男子・楊文広は戦況を打開するため兵馬大元帥に任じられ、1万の兵と楊家の未亡人たちを従え戦場へ向かった。怒りに燃えた未亡人たちは無謀な戦いに挑む。 文広の後見となった太君は五娘を斥候とし、兵4千を千ずつの小隊に分け、蘭秀と二娘にそれぞれ敵左翼・右翼の撹乱、四娘に敵後方の補給隊への攻撃、桂英・文広・七娘・排風に待ち伏せ攻撃を命じる。自らは6千の兵で敵を迎え撃ち、黄土城で合流する作戦とした。 9万の西夏軍のうち、3万の軽装兵を連れて先行した殷奇元帥は、囚人車に磔にした宗保を囮に文広を誘い込む。桂英が指揮権を奪うが、文広は無視して敵陣に突入して宗保を救出する。しかし、宗保は偽物で、“空城の計”を使った敵の罠だった。西夏軍の弓矢を盾で防ぐと狼牙棒で攻撃されるため、桂英は羅漢回転や“偃月陣”で対抗する。そこへ大娘達が兵の半分を連れて救援に駆けつけるも、敵の待ち伏せで七娘が犠牲となり、続いて大娘も捕まり落命する。文広も敵の将と谷底へ落下して生死不明となってしまう。 少数民族の族長の孫娘・小豆子が気絶していた文広を助ける。小豆子達のアジトにはなんと宗保がいた。宗保もまた天門関で小豆子達に助けられ、西夏軍に反撃の機会を伺っていたのだ。 太君ら楊家軍の主力は西夏軍の待ち伏せに遭い、餓狼谷を抜けようとするが、谷の上から火球を落とされ洞窟に逃げ込む。八姐が爆薬で洞窟の入口を塞ぐ。洞窟の先は深い崖で行く手を阻まれるが、兵の鎖帷子で対岸までの橋を作って皆を渡らせることに成功する。しかし、途中で橋が落ち、三娘が谷底に転落してしまう。一方、谷の上で交戦していた六娘を四娘が救援する。太君達は大分戦力を減らしたものの、黄土城へ入城する。蘭秀も敵の左翼を撹乱して合流するが、すでに二娘は戦死していた。 そこへ王強元帥が10万の宋軍を連れて現れ、軍紀を乱した桂英を呼び出し処刑しようとする。そこへ文広と宗保が相次いで現れ、処刑の代わりに戦場で死ぬと言いい桂英と宗保は出陣する。 西夏軍の主力の重装兵と合流した殷奇は、黄土城攻めを開始する。風に乗じて五娘が出撃して奮戦するが、弓の犠牲となってしまう。桂英達は大将・殷奇を狙い、密集隊形“佛掌陣”で出撃する。弩弓砲を“長蛇陣“でかわし、“毒蛇吐信”で蘭秀が飛び出して奇襲を仕掛け、“仙女散花”で皆が散って乱闘となる。蘭秀が抜けて殷奇に挑むが、一歩及ばすに敗れる。 王強の陣営では、六娘が王強を梅花穿心針で捕え、太祖皇帝の“免死金牌”を見せる。劉副将軍は従い軍令符を太君に渡す。すぐに文広と八姐が加勢して殷奇を追い詰め、宗保が殷奇を羽交締めにし、桂英が討ち取る。六娘が殷奇の首を取ると、西夏軍は散り散りとなって楊家軍が勝利した。しかし、宗保と桂英も命を落としてしまう。 文広と小豆子の間に産まれた懐玉(ホァイユー)が1歳となった。文広は平西副元帥に任じられ、元帥・狄青(ティチン)と共に辺境に出兵するように勅命が下る。行軍する文広は、宗保と桂英が馬で駆ける姿を見る。
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