『暗黒への転落』(あんこくへのてんらく、英語: Knock on Any Door)は、1949年製作・公開、サンタナ・ピクチャーズ製作によるアメリカ合衆国の映画である[1][2]。
概要
アフリカ系アメリカ人作家ウィラード・モトリーが1947年(昭和22年)に発表した同名小説[3]を原作に、ジョン・モンクス・ジュニア、ダニエル・タラダッシュが脚色、ニコラス・レイが監督した映画である[1]。カリフォルニア州にあるアロウヘッド湖でロケーション撮影を行った[1]。
日本では、1956年(昭和31年)10月15日、ブレイクストン・カンパニー日本支社と映配の共同配給で公開された[2]。DVDは、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが2004年(平成16年)2月25日に発売した「COLUMBIA TRISTAR FILM NOIR COLLECTION VOL.1」の1枚としてまずリリースされ、2007年(平成19年)4月4日には、単独で発売されている。
あらすじ
物語は、ニック・ロマーノが強盗と警官射殺の罪で裁判を受ける場面から始まり、彼の弁護人アンドリュー・モートンの語りがきっかけで、ニックの前半生に戻る。
モートンはニックの父の弁護もしていたが、その時は本気ではなかったため、ニックの父は無実の罪によって刑務所送りとなった末に死に、戦争もあって一家は困窮する。2年後、ニックは不良少年団のボスとなるも、感化院行きとなり、出所したところでエマと恋に落ちる。その後ニックは再び刑務所に入るも1年後には出所してまともな職に就き、エマと結婚する。ところが、ふとしたことから再びニックは犯罪を犯したため、エマは自殺を図る。その時の警官の対応からニックは彼を射殺し、逮捕される。
物語は裁判の場面に戻り、モートンは貧民窟を調査している妻・アデラの励ましでニックの弁護に当たったことを明かす。
証言がすべて彼に不利である中、法廷全体がニックの死刑を回避すべきだと考えていた。
そのとき、ニックは検事からエマの死について問われ、答える。
結局、ニックには死刑判決が下されたものの、ほっとした様子だった。
スタッフ・作品データ
キャスト
- クレジット順
※NET版:初回放送1970年7月19日『日曜洋画劇場』
関連事項
註
- ^ a b c Knock on Any Door, Internet Movie Database (英語), 2010年8月4日閲覧。
- ^ a b 暗黒への転落、キネマ旬報映画データベース、2010年8月4日閲覧。
- ^ Slide, Anthony. Lost Gay Novels: A Reference Guide to Fifty Works from the First Half of the Twentieth Century by , pages 135-136, 1st edition, 2003. Binghamton, NY: Harrington Park Press. ISBN 1-56023-413-X.
- ^ Robert Lord - IMDb(英語), 2010年8月4日閲覧。
- ^ Frank Goodwin - IMDb(英語), 2010年8月4日閲覧。
- ^ Viola Lawrence - IMDb(英語), 2010年8月4日閲覧。
- ^ Candy Toxton - IMDb(英語), 2010年8月4日閲覧。
外部リンク
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