秋山古墳群(あきやまこふんぐん)は、埼玉県本庄市児玉町秋山にある古墳群。本庄市指定史跡に指定されている。
概要
現在、前方後円墳2基を含む43基の古墳が現存し、墳丘を失った古墳跡を含めると100基近い古墳があったと推定されている[1]。古墳の分布は秋山地区の塚原・塚間・宿田保に多く所在する。1965年(昭和40年)3月1日付けで児玉町(当時)指定史跡に指定された[2]。
秋山庚申塚古墳
残存部16メートルの円墳で、墳丘には葺石が確認され、埴輪片が採取されている。1987年(昭和62年)に児玉町史編纂事業の一環として発掘調査が行われ、直径34メートル、外径74メートルで二重の周溝を巡らせていることが確認された。主体部は全長7.74メートルの弱い胴張りのある横穴式石室で、南南西方向に開口している。1958年(昭和33年)の調査では玄室から馬具・武器・装身具など120点余りの副葬品が発掘された。6世紀後半に築造され、7世紀前半までに3回の追葬が行われたとみられている。玄室出土品は1988年(昭和63年)1月1日付けで市の指定有形文化財(考古資料)に指定された。
文化財
本庄市指定文化財
- 史跡
- 秋山古墳群(児22号)
- 秋山庚申塚古墳 付出土品(児26号)
脚注
- ^ a b c 市指定文化財(記念物) 秋山古墳群 - 本庄市
- ^ 塩野博 『埼玉の古墳 児玉』155-168頁 さきたま出版会、2004年
外部リンク
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