秋田県道56号秋田天王線(あきたけんどう56ごう あきたてんのうせん)は、秋田県秋田市から潟上市までの県道(主要地方道)である[1]。
概要
当路線は起点の秋田市下浜羽川で国道7号と別れ、JR東日本下浜駅前を通り、国道7号と合流。同市浜田滝の下で別れてJR東日本 羽越本線 新屋駅近くを通り、秋田大橋で雄物川を渡ると、茨島交差点で国道13号に接続する。茨島交差点からは国道7号交点まで新国道(後述)と呼ばれる区間で、秋田市の中心部を南北に縦断し、臨海道路入口交差点で再び国道7号に合流する。
秋田市飯島道東の北港入口交差点で国道7号から西へ分岐し、日本海の海岸沿いを北上して、道の駅てんのう付近(潟上市天王字蒲沼・終点)で国道101号に合流する。
起点近くでは秋田砂丘の林間を、秋田港以北では日本海の砂浜海岸沿いを通り、それ以外の区間は市街地を通る。
路線データ
歴史
- 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省により県道新屋土崎港線の一部と県道秋田男鹿線の一部が主要地方道秋田天王線に指定される[5]。
- 1994年(平成6年)4月1日 - 県道新屋土崎港線と県道秋田男鹿線の主要地方道の区間が秋田天王線として秋田県道に認定される[3]。
- 2002年(平成14年)9月20日 - 国道101号バイパス開通とともに当県道の終点(国道101号交点)の位置を変更する[6]。
- 2003年(平成15年)12月16日 - 秋田市浜田字滝ノ原(のちの起点)から同市川元開和町まで開通し、道路の区域変更と供用を開始した[7]。
- 2013年(平成25年)9月6日 - 秋田県立大学の南側を通る支線(現道と国道7号との接続線)が供用開始する[8]。
- 2014年(平成26年)4月8日 - 支線の一部(秋田市下新城中野字街道端西234番2地内)が供用開始する[9]。
- 2014年(平成26年)8月1日 - 秋田市飯島道東一丁目1から下新城中野字街道端西までの経路を1本化し、支線を区域除外[10]。
- 2022年(令和4年)1月21日 - 秋田市下浜羽川字上野から秋田市浜田字滝の原の区間が区域追加・供用(一般国道7号に重用)[4]。
- 2022年(令和4年)3月29日 - 秋田市飯島字古道下川端から上新城中字南波掛の区間(秋田港アクセス道路)が区域追加[11]。
- 2022年(令和4年)4月1日 - 国道7号下浜道路に並行する旧道の秋田市下浜羽川字上野から下浜桂根字浜田までが国道7号の区域を外れ、秋田県に移管される[12]。
路線状況
都市計画道路
以下の都市計画道路と路線が一部重複する[1]。
バイパス
- 秋田港アクセス道路
- 秋田港と秋田北ICを結ぶアクセス道路である。現在のアクセス経路には滞留長の短い踏切や鋭角交差点が存在し、また渋滞箇所があるため、これらをバイパスするするものである。秋田県により2019年度(平成31年度)に事業化された。都市計画道路の路線名は3・6・13号大浜上新城線[13]。
- 道路規格 - 第3種第2級
- 設計速度 - 60 km/h
- 幅員 - 10.0 m
[14]
別名・愛称
- 新国道[1][15]
- 当路線のうち、国道7号の旧道にあたる区間の一部は「新国道」の愛称で親しまれている。新国道と呼ばれる区間は、山王十字路から土崎臨海十字路交差点とする場合[16]と、茨島交差点から土崎臨海十字路交差点とする場合[17]がある。江戸時代以来の羽州街道がそのまま国道(旧道路法に基づく、いわゆる大正国道の5号)だった時代に鉄砲町交差点から中央一丁目交差点(それぞれ山王十字路の北300m、土崎臨海十字路の東100m)までが新しくバイパスとして建設され、その時「新国道」と呼ばれるようになったため、前者が当初新国道と呼ばれた区間に近いが、明確な区間の定義がなされておらず人によってさまざまである。「新国道」の愛称は、1974年(昭和49年)に秋田北バイパスが開通し[18]当路線が国道7号の指定を解除された後も、秋田中央交通の路線バスの経路名(新国道経由土崎線など)や沿道の施設名・店舗名(秋田新国道郵便局、新国道モールなど)に広く使われ続けている。
重複区間
冬期閉鎖区間
交通不能区間
- なし[20]
- 期日指定通行規制区間 : 秋田県秋田市山王三丁目4番地先(東北電力前交差点) - 秋田市山王二丁目11番地24号先(鉄砲町交差点)
道路施設
道の駅
橋梁
地理
起点から国道7号の接続点(臨海道路入口交差点)までは、秋田北バイパスおよび秋田南バイパスが完成するまで国道7号の本線だった区間である。秋田南バイパス全線開通後の2004年(平成16年)4月1日に起点から茨島交差点までの区間が国道指定を解除され本県道に編入される[25]まで、当県道の経路は幾度となく変更されている。
なお、茨島交差点は、追突事故・右折時の衝突事故が年間を通して多発し[26]、山王交差点は事故が多い交差点で、2013年(平成25年)で秋田県ワースト2(山王十字路交差点)になるなど危険な交差点である。(秋田魁新報調べ)[27]
交差する道路
沿線の施設
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク