細矢は論文 "The Topological Index Z Before and After 1971" の、概念の歴史と内幕に触れた箇所で、アルカン異性体の沸点とZインデックスの間にある良い相関性を報告するため、東京大学の学部生であった頃の未発表の研究(1957年)に基づいてこの指標を導入したと書いている[2]。
より一般に、 k 本の辺から成る道(直鎖構造)のマッチングは、最初の k − 1 本の辺のマッチングか、もしくは最初の k − 2 本の辺のマッチングに最後の辺を合併したもののいずれかだから、直鎖アルカンに対する細矢インデックスはフィボナッチ数を生む漸化式に従う。これらのグラフでのマッチングの構造はフィボナッチキューブ(英語版)を用いて視覚化することができる。
頂点が n 個のグラフの細矢インデックスが最大になるのは、完全グラフの場合である。これらの完全グラフに対する細矢インデックスはtelephone number(英語版)になる。
^Hosoya, Haruo (1971), “Topological index. A newly proposed quantity characterizing the topological nature of structural isomers of saturated hydrocarbons”, Bulletin of the Chemical Society of Japan44 (9): 2332–2339, doi:10.1246/bcsj.44.2332.
^Internet Electronic Journal of Molecular Design, special issues dedicated to Professor Haruo Hosoya on the occasion of the 65th birthday: Volume 1 (2002), Number 9 — Volume 2 (2003), Number 6.
^Jerrum, Mark (1987), “Two-dimensional monomer-dimer systems are computationally intractable”, Journal of Statistical Physics48 (1): 121–134, doi:10.1007/BF01010403.
^Gutman, Ivan (1991), “Polynomials in graph theory”, in Bonchev, D.; Rouvray, D. H., Chemical Graph Theory: Introduction and Fundamentals, Mathematical Chemistry, 1, Taylor & Francis, pp. 133–176, ISBN978-0-85626-454-2.