豪徳寺(ごうとくじ)は、東京都世田谷区豪徳寺二丁目にある曹洞宗の寺院。元は臨済宗。山号は大谿山(だいけいざん)。一説には招き猫発祥の地とされる[3]。
歴史
本寺付近は、中世の武蔵吉良氏が居館とし、天正18年(1590年)の小田原征伐で廃城となった世田谷城の主要部だったとされる。
文明12年(1480年)、世田谷城主・吉良政忠が伯母で頼高の娘である弘徳院のために「弘徳院」と称する庵を結んだ。当初は臨済宗に属していたが、天正12年(1584年)に曹洞宗に転じる。他に、重臣の關口刑部家一族の墓所が存在しているようだ。
寛永10年(1633年)、彦根藩主・井伊直孝が井伊家の菩提寺として伽藍を創建し整備した。寺号は直孝の戒名である「久昌院殿豪徳天英居士」による。
平成18年(2006年)に猫の彫り物が施された三重塔が新たに建立された。
文化財・施設
文化財
- 彦根藩主井伊家墓所(国の史跡)
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- 仏殿(世田谷区指定有形文化財)
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- 井伊直孝の娘・掃雲院が直孝の菩提を弔うため、延宝5年(1677年)に建立。
- 仏殿木像5躯(世田谷区指定有形文化財)
- 仏殿同様、延宝5年(1677年)、仏師・松雲元慶の作。
- 梵鐘(世田谷区指定有形文化財)
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その他の仏閣
(この節の出典:[4])
- 開祖堂
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- 平成11年(1999年)11月に落慶。宗関大和尚椅像(当寺開山)、秀道大和尚椅像(当寺中興開山四世)、承陽大師(道元)椅像、常済大師(瑩山)椅像、聖徳太子椅像、及び歴代住職、藩主の位牌を安置する。
- 地蔵堂
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- 令和2年(2020年)9月に落慶。地蔵菩薩半跏像が安置されている。
- 招福殿
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- 多くの参詣者が家内安全、商売繁盛、開運招福を願い訪れる。圧巻は奉納した大小さまざまな招福猫児。昭和16年に建立され、令和4年に改修された。
その他の施設
- 墓地
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- 施設の紹介
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仏殿
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井伊直弼墓
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香炉・狛犬
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開祖堂(平成11年11月落慶)
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招福殿(左側に招福猫児)
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地蔵堂(令和2年9月落慶)
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地蔵菩薩半跏像
招き猫伝説
招き猫発祥の地とする説がある。井伊直孝が猫により門内に招き入れられ、雷雨を避け、和尚の法談を聞くことができたことを大いに喜び、後に井伊家御菩提所としたという[5][6][3]。
豪徳寺では「招福猫児(まねぎねこ)」と称し、招猫観音(招福観世音菩薩、招福猫児はその眷属)を祀る「招猫殿」を置く[3]。招猫殿の横には、願が成就したお礼として、数多くの招福猫児が奉納されている。ちなみに、招福猫児は右手を上げており、小判などを持たない素朴な白い招き猫である。
交通アクセス
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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