メンバーのテオ・ファン・ドゥースブルフ の作品、"Study for Arithmetic Composition" (1929)
アブストラクション・クレアシオン (Abstraction-Création、「抽象・創造」の意味)は1931年2月15日にパリに設立された、国際的な前衛芸術家(画家、彫刻家、建築家)のグループである。1937年まで6年間ほど活動した。
概要
ベルギー出身の彫刻家のジョルジュ・ヴァントンゲルロー の主導で創立され、創立メンバーにはフランスの画家オーギュスト・エルバン やジャン・エリオン がいた[ 1] 。パリの芸術グループ「セルクル・エ・カレ(Cercle et Carré)」に属していたメンバーやオランダの抽象画家テオ・ファン・ドゥースブルフ のグループが創立メンバーとなり、すぐにメンバーの数は増加し、400人ほどまでに達した。
「アブストラクション・クレアシオン」の結成目的は抽象芸術の発展をはかることで、グループ展をヨーロッパ各地で開催した[ 2] ほか、1932年から1936年の間、5冊の年鑑(revue-cahier)が出版され、年鑑は1968年にニューヨークで再刊された。
グループの活動が終焉した後、ロベール・ドローネー とソニア・ドローネー の主導で1939年に「新現実展(Salon des réalités nouvelles)」が開催され、第二次世界大戦の後の1946年から「新現実展」は「アブストラクション・クレアシオン」の後継団体として 幾何学系抽象芸術の展覧会を開催している。
アブストラクション・クレアシオンの主なメンバー
以下のようなメンバーがアプストラクシオン=クレアシオンに参加した[ 3] [ 4] 。
脚注
参考文献
Abstraction-Création (Ausstellungs-Katalog). Westfälisches Landesmuseum, Münster 1978
Münster, Anke: Kunst ist Spiel und tiefer Ernst. Die Imaginistin Alexandra Povòrina (1885–1963). Leben und Werk (Diss.), Gießen 2004
Murken-Altrogge, Christa / Murken, Axel Hinrich: Prozesse der Freiheit – Vom Expressionismus bis zur Soul and Body Art. Köln 1985, ISBN 3-7701-1756-5