アメリカオオハシシギ(アメリカ大嘴鴫、学名:Limnodromus griseus ) は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である。
分布
アラスカ南部、カナダ中部で繁殖し、冬季は北アメリカ南部、中央アメリカ、南アメリカ北部の海岸地域に渡り越冬する。
日本では迷鳥として、1982年9月神奈川県で初めて記録され[1]、その後、静岡県・徳島県で記録がある。
形態
全長約28cm。体色等はオオハシシギとよく似ている。成鳥夏羽は、顔から腹は橙褐色で淡色の眉斑と黒褐色の通眼線がある。胸から脇腹にかけて黒い丸斑と横斑がある。成鳥冬羽は、頭上や体の上面は濃い灰褐色で、眉斑は白い。体の下面は白っぽい。嘴は黒く長く伸びているが、オオハシシギと比べると短い。
雌雄同色である。
生態
非繁殖時には、海沿いの水田や湿地、干潟に生息する。
鳴き声は早口で、「テュ テュ テュ」。
保全状態評価
脚注
- ^ 室伏友三・中村一恵「日本新記録のアメリカオオハシシギについて」『Strix』2巻、日本野鳥の会、1983年、104-106頁
参考文献
関連項目