アラン・マキナリー
アラン・ブルース・マキナリー(Alan Bruce McInally, 1963年2月10日 - )は、スコットランド・エア出身の元サッカー選手、元スコットランド代表。現役時代のポジションはフォワード。現役引退後は、Sky Sportsで解説者を務める[2]。父のジャッキー (Jackie) は、キルマーノックFCで活躍した元サッカー選手であり、同クラブ史上初となるリーグタイトル獲得に貢献している[2]。 経歴クラブ地元のエア・ユナイテッドFCでプロ生活を開始し、1980-81シーズンのスコティッシュ・フットボールリーグ・ディヴィジョン1 (2部) で初出場を飾る。センターフォワードの主力として3試合に1得点を挙げる得点率を誇り、特に1983-84シーズンは勝ち点1差で降格を回避したように低迷するチームにあって、35試合15得点を挙げる活躍を見せた。 1984年に移籍したスコティッシュ・フットボールリーグ・プレミアディヴィジョンの強豪セルティックFCでは、モ・ジョンストンとブライアン・マクレアーといった強力な点取り屋の存在から主に控えの立場だった[3]が、限定された出場機会の中で、1985年5月のレンジャーズFCとのオールドファームで先制点を挙げるなどで結果を残していき、最終的にデイヴィッド・ヘイ監督に3人同時起用を決意させることに成功[3]し、レギュラーとなった1986-87シーズンは、ハミルトン・アカデミカルFC戦でのハットトリックを含むリーグ戦15得点を挙げた。 1994年夏に移籍金22万5000ポンドでフットボールリーグ・ディヴィジョン2 (イングランド2部) のアストン・ヴィラFCと契約する[4]。1987-88シーズン前の親善試合で負傷したことで最初の10試合を逃し、僅かリーグ戦4得点で終了した[4]が、2位でフットボールリーグ・ディヴィジョン1に昇格した1988-89シーズンは、最初の4試合で6得点と高い得点力を見せつけており、後半戦に尻すぼみとなりながらも最終的に14得点を挙げる成功を収め、FAカップとフットボールリーグカップの2つのカップ戦でも大量点を挙げる活躍は僅か2シーズンの在籍だったものの、ファンから多大な人気を得た[4]。 1997年夏に移籍金120万ポンドでドイツ・ブンデスリーガ (ドイツ1部) のバイエルン・ミュンヘンと契約する[1]。加入1季目の1989-90シーズンは、初出場を飾った1.FCニュルンベルクとのバヴァリアン・ダービーで2得点を挙げる最高のスタートを切ると、その後、主力としてVfLボーフム戦やFC08ホンブルクでも2得点を挙げるなどで最終的に31試合10得点とまずまずの結果を残し[2]、UEFAチャンピオンズカップ 1989-90では準決勝の強豪ACミラン相手に決勝点を挙げた (なお、チームはアウェーゴール2-2で敗退)[5]。だが、翌1990-91シーズンに向けた練習中に若手選手のアラン・ニールセンとの衝突の際に膝を負傷したことで以後のシーズンは負傷に悩まされるようになり[6]、残りの3シーズンは僅か9試合無得点の記録にとどまった[2]。しかし、UEFAチャンピオンズカップ 1990-91では、一定の結果を残しており、APOELニコシア戦とCSKAソフィア戦でそれぞれ1得点を挙げている[2]。1991年10月のボルシア・ドルトムント戦において、ブルーノ・ラッバディアとの交代で後半から出場したのが、バイエルンでの最後の試合だった[2]。 バイエルンとの契約満了後は、アリー・マクラウドの功労試合において古巣エア・ユナイテッドでプレー[7]し、その翌週にはエヴァートンのトライアルに参加していた[8]。最終的にセルティック時代の同僚だった トミー・バーンズ監督に誘われる形で、父ジャッキー (Jackie) が過去に活躍したキルマーノックFCへ1994年移籍する[2]が、バイエルン時代の負傷が影響し、満足いく出場機会を得られずに31歳で現役引退した。 代表スコットランド代表としては、1989年2月に1990 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のキプロス戦で初出場を飾り、2試合目となった5月のチリ戦で初得点を挙げる[9]。その後、ワールドカップ予選でユーゴスラビア戦とフランス戦でもプレーして1990 FIFAワールドカップ出場権獲得に貢献し、1990年5月にマルタとの親善試合で2得点を挙げるなどでアピール[10]し、晴れてワールドカップのメンバーに選出された。しかし、最初のコスタリカ戦でモ・ジョンストンとコンビを組み90分フル出場したものの、得点を挙げられずに0-1で敗北する[11]と、グループリーグ残り試合でマキナリーの出場は訪れず、以後の代表での出番はなかった。 個人成績クラブでの出場記録
代表での成績出典:[16]
代表での得点出典:[16]
獲得タイトル
脚注
外部リンク |